マイクロチップが決算受け下落 アナリストからは前向きな声も=米国株個別
(NY時間10:35)(日本時間00:35)
マイクロチップ<MCHP> 73.37(-1.73 -2.30%)
半導体のマイクロチップ・テクノロジー<MCHP>が下落。前日引け後に7-9月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。ただ、株価はネガティブな反応。第3四半期のガイダンスでは1株利益、売上高とも予想を下回る見通しを示した。ビョルンホルトCFOは「第2四半期の業績は顧客の在庫調整の継続と最終市場の需要低迷を反映させた」と述べている。
ただ、アナリストからは前向きな声も聞かれる。同社は今回も弱いガイダンスを発表したが、底打ち接近を期待しているという。「依然として在庫調整の逆風に直面しているが、その一方で流通在庫が前四半期比で減少し、最終市場での販売が供給よりも少なかったことなど、サプライチェーンの進展に勇気づけられている」と述べた。
「確かに同業他社とは異なり、調整が当初予想を超えて拡大しているが、このサイクルがいかに異常なものであったとしても、これは循環的な底入れプロセスの一部であると考えている」とも述べている。
なお、同社は第3四半期の四半期配当を1株45.5セントへの増配を発表。
(7-9月・第2四半期)
・1株利益(調整後):0.46ドル(予想:0.43ドル)
・売上高:11.6億ドル 48%減、(予想:11.5億ドル)
・粗利益率(調整後):59.5%(予想:59.0%)
(10-12月・第3四半期見通し)
・1株利益(調整後):0.25~0.35ドル(予想:0.46ドル)
・売上高:10.3~11.0億ドル(予想:11.8億ドル)
・粗利益率(調整後):57~59%(予想:59.5%)
【企業概要】
自動車・航空宇宙・防衛・通信・コンピューティング・IoTなど幅広い産業分野の半導体製品を開発・製造・販売する。アプリケーションのシリコン要件の大部分を提供し、ハードウェア・ソフトウェア・サービスを組み合わせて、5G・データセンター・先進運転支援システムなどの成長トレンドを推進する。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース