愛知鋼は6年半ぶりの高値圏に浮上、“モノ言う株主”買い増しで超低PBR是正に期待
愛知製鋼<5482>が大幅高で3日続伸、10月末につけた年初来高値4570円を大きく上回り新値街道に再突入した。時価は2018年5月以来約6年半ぶりの高値圏に急浮上している。トヨタ系の自動車向け特殊鋼大手で加工技術の高さに定評がある。業績は原料コストの高騰で24年4~9月期は営業利益が前年同期比30%減の32億9800万円と低調。対通期進捗率も33%にとどまるなど低迷を強いられているが、マーケットの視線を集めているのが0.3倍台の超低PBRだ。旧村上ファンド系のアクティビストであるシティインデックスイレブンスが共同保有の形で同社株式の買い増しを続けており、トヨタグループにありながら解散価値を極端に下回っていることから、今後の株式価値向上への思惑が株高を後押ししている。