ダウ先物は小幅続伸 トランプ氏勝利の余波が続く 午後にFOMC結果発表=米国株

市況
2024年11月7日 22時57分

米株価指数先物(12月限)(NY時間08:47)(日本時間22:47)

ダウ先物 43932(+31.00 +0.07%)

S&P500 5973.75(+15.50 +0.26%)

ナスダック100先物 20990.25(+96.25 +0.46%)

米株価指数先物市場でダウ先物、S&P500、ナスダック100とも続伸して始まっている。前日のトランプ氏勝利の余波が本日も続いているようだ。トランプ氏の大統領復帰が米企業や金融政策にどのような意味を持つのかを市場も思案する中、本日は選挙後の上昇幅を拡大している。

「何事もなく選挙結果が出たことで、金融市場は選挙プロセスの長期化を懸念することなく、若干安心することができる」とのコメントも聞かれた。

また、「トランプ政権移行チームからのより詳細な政策案が出てくるにつれ、投資家は今後のさらなるボラティリティに備える必要がある。長期的なポートフォリオをより強固なものにするために、ボラティリティを利用できるよう準備しておくことを勧める」との意見も聞かれた。

目先は下院がまだ勝敗が確定しておらず、共和党がホワイトハウスも上下両院も席巻する、共和党のスウィープになるか注目される。

本日は午後にFOMCが控えている。日本時間8日午前4時に結果発表。4時半にパウエル議長が会見を行う。市場では0.25%ポイントの利下げを確実視しており、むしろ12月のヒントを示唆するかが注目されている。短期金融市場ではいまのところ、70%程度の確率で0.25%ポイントの利下げを織り込んでいる状況。

ただ、エコノミストからは、FRBは声明でインフレに関する表現を変える可能性があるとの指摘が出ている。前回の声明では「インフレが持続的に2%に向かっているという確信を深めた」と言及していた。しかし、消費者物価指数(CPI)のコア指数とPCEデフレータの12カ月加重平均が夏以降あまり下がっておらず、それを考慮すれば、「さらに確信が深まった」との文言を繰り返すのは難しいのではと述べている。パウエル議長は今回の会見で、今年最後の12月FOMCで利下げ休止の道を開く可能性も留意されるという。

携帯用半導体のクアルコム<QCOM>が時間外で上昇。前日引け後に7-9月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。ガイダンスも公表し、第1四半期の1株利益、売上高はともに予想を上回る見通しを示した。モバイル機器業界に明るさが見えるとしてしている。同社の取締役会は150億ドル規模の自社株買いも承認。

半導体設計のアーム<ARM>が時間外で下落。前日引け後に7-9月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。ただ、株価は冴えない反応。第3四半期のガイダンスを嫌気している模様で、予想を下回る売上高見通しを示した。それはスマホ市場の回復がAIの成長に影を落とす可能性を示唆している。

配車サービスのリフト<LYFT>が時間外で大幅高。前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、グロスブッキングが予想を上回ったほか、EBITDAも予想を上回った。ガイダンスでも第4四半期のグロスブッキングの見通しが予想を上回っている。新機能「プライス・ロック」が通勤客をより多く獲得していることを示唆した。

化粧品のelfビューティー<ELF>が時間外で大幅高。前日引け後に7-9月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。EBITDAも予想を上回っている。ガイダンスも公表し、25年度通期の見通しを上方修正した。

(NY時間08:57)(日本時間22:57)時間外

クアルコム<QCOM> 181.70(+8.71 +5.03%)

アーム<ARM> 139.67(-5.01 -3.46%)

リフト<LYFT> 17.69(+3.29 +22.85%)

elfビューティー<ELF> 111.35(+7.19 +6.90%)

アップル<AAPL> 223.72(+1.00 +0.45%)

マイクロソフト<MSFT> 421.40(+1.22 +0.29%)

アマゾン<AMZN> 207.99(+0.90 +0.43%)

アルファベット<GOOG> 179.74(+1.41 +0.79%)

テスラ<TSLA> 287.18(-1.35 -0.47%)

メタ<META> 574.20(+2.15 +0.38%)

エヌビディア<NVDA> 146.02(+0.41 +0.28%)

AMD<AMD> 147.02(+1.92 +1.32%)

イーライリリー<LLY> 780.00(+3.62 +0.47%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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