クアルコムが決算受け上昇 需要回復の進行を示唆 自動車とIoTも上向く=米国株個別

材料
2024年11月7日 23時38分

(NY時間09:36)(日本時間23:36)

クアルコム<QCOM> 177.08(+4.09 +2.36%)

携帯用半導体のクアルコム<QCOM>が上昇。前日引け後に7-9月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。ガイダンスも公表し、第1四半期の1株利益、売上高はともに予想を上回る見通しを示した。モバイル機器業界に明るさが見えるとしてしている。

同社の取締役会は150億ドル規模の自社株買いも承認。11月19日の投資家説明会で成長と多角化の取り組みに関する最新情報を提供すると述べた。

投資家はスマホ市場の回復の兆しを探しており、特に中国市場に注目している。同社のチップは特にハイエンドモデルの大半で採用されており、中国市場でも優位に立っている。アンドロイドの携帯電話の中国での売上は40%増加した。

今回のガイダンスは、需要回復が進行中であることを示唆した格好となった。

アナリストは「携帯事業は横ばいだったが、自動車とIoTで上向いた。アップル<AAPL>とサムスンの市場シェア予想に変更はなく、来年のアップルのシェア低下による最初の影響は小さい」と述べている。

(7-9月・第4四半期)

・1株利益(調整後):2.69ドル(予想:2.56ドル)

・売上高:102.4億ドル 18%増(予想:99.1億ドル)

・QCT:86.8億ドル(予想:84.2億ドル)

・IoT:16.8億ドル(予想:15.5億ドル)

・携帯端末:61.0億ドル(予想:60.4億ドル)

・自動車機器:8.99億ドル(予想:8.16億ドル)

・QTL:15.2億ドル(予想:14.4億ドル)

・営業利益(調整後):35.1億ドル(予想:33.2億ドル)

(10-12月・第1四半期見通し)

・1株利益(調整後):2.85~3.05ドル(予想:2.81ドル)

・売上高:105~113億ドル(予想:105.4億ドル)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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