コルテバ、決算受けが下落 通期の見通し下方修正=米国株個別
(NY時間10:30)(日本時間00:30)
コルテバ<CTVA> 57.48(-4.27 -6.91%)
農業化学のコルテバ<CTVA>が下落。前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、売上高が予想を下回ったほか、1株損益の赤字が予想以上に膨らんだ。通期のガイダンスも公表しており、1株利益および売上高の見通しを下方修正している。南米での作付けに苦戦していることが示唆されている。
同社は声明で「アルゼンチンでは植物が枯れる病気と乾燥した天候に農家が悩まされ、トウモロコシの作付面積が減少。種子事業の売上高が21%減少した」と述べた。一方、「南米における作物の健康被害は一時的な問題」とも強調している。
アナリストは「南米における種子生産量の減少は予想以上にひどいかった。アジアにおける供給制約と天候が、この減少に拍車をかけた」と述べている。
(7-9月・第3四半期)
・1株損益(調整後):-0.49ドル(予想:-0.30ドル)
・売上高:23.3億ドル(予想:27.0億ドル)
・種子:6.91億ドル(予想:9.05億ドル)
・農薬:16.4億ドル(予想:18.2億ドル)
・クロッププロテクション売上高:16.4億ドル(予想:18.2億ドル)
・クロッププロテクション EBITDA:2億4,600万ドル(予想:2億1,340万ドル)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):2.50~2.60ドル(予想:2.70~2.90ドル)
・売上高:170億~172億ドル(従来:172~175億ドル)(予想:172.1億ドル)
・EBITDA(調整後):33.5~34.5億ドル(予想:34~36億ドル)(予想:34.5億ドル)
【企業概要】
米国内外で農業用種子や農薬をはじめとする作物保護製品の開発・製造・販売に取り組み、持続可能な食糧供給に貢献する。病害虫に強い遺伝子組み換えトウモロコシ・大豆等の種子のほか、除草剤・殺虫剤類を取り扱う。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース