アンダーアーマーが決算受け急伸 再建が勢いを増していることを示唆=米国株個別
(NY時間11:58)(日本時間01:58)
アンダーアーマー<UAA> 11.50(+2.75 +31.43%)
スポーツ用品のアンダーアーマー<UAA>が急伸。取引開始前に7-9月期決算(第2四半期)を発表し、売上高が予想を上回ったほか、1株利益が予想を大きく上回った。北米での売上が好調だったほか、アパレル、シューズ部門とも販売が予想を上回った。通期のガイダンスも公表し、1株利益の見通しを上方修正している。
今回の決算は、創業者のプランクCEOの下での再建が勢いを増していることが示唆されている。プランクCEOは2019年末に一旦退任した後、4月にCEOに復帰した。
同CEOは現在、コスト削減を求めて事業モデルとサプライチェーンを見直し、事業を再構築している。6四半期連続の減収となった今回の決算は、投資家のために結果を出さなければならないというプレッシャーを高めることになりそうだ。
同社は9月にカリフォルニア州の物流センターの閉鎖を決定した。そのため、改革に想定以上の費用がかかると発表。リストラ関連費用として4000万ドル、改革にかかる総費用は1億6000万ドルを見込んでいる。
アナリストからは、「まだ多くの投資家が同社に懐疑的だが、われわれは本日、EBITDAおよび1株利益の成長の機会に対する確信と信念をさらに深めた」とのコメントも聞かれた。
(7-9月・第2四半期)
・1株利益(調整後):0.30ドル(予想:0.19ドル)
・売上高:14.0億ドル 11%減(予想:13.8億ドル)
アパレル:9.47億ドル(予想:9.40億ドル)
シューズ:3.13億ドル(予想:3.06億ドル)
ライセンス:0.25億ドル(予想:0.28億ドル)
北米:8.63億ドル(予想:8.30億ドル)
アジア太平洋:2.08億ドル(予想:2.12億ドル)
EMEA:2.83億ドル(予想:2.85億ドル)
中南米:0.47億ドル(予想:0.54億ドル)
・営業利益(調整後):1.66億ドル(予想:1.16億ドル)
・在庫:11.1億ドル(予想:10.8億ドル)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):0.24~0.27ドル(従来:0.19~0.22ドル)(予想:0.22ドル)
・売上高:2桁台前半の減少
・営業損益:-1.76~-1.96億ドル(従来:-2.20~-2.40億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース