ラルフローレンが決算受け大幅高 中国市場が好調=米国株個別

材料
2024年11月8日 3時25分

(NY時間13:25)(日本時間03:25)

ラルフローレン<RL> 220.95(+12.91 +6.21%)

ラルフローレン<RL>が大幅高。取引開始前に7-9月期決算(第2四半期)を発表し、既存店売上高が予想を上回ったほか、1株利益、売上高とも予想を上回った。ガイダンスも公表し、通期の売上高見通しを上方修正した。

欧州とアジアで売り上げが好調で、年末商戦も堅調な業績が期待できるという。第2四半期はアジアでの売上が大幅に増え、特に中国での売上高は10%台前半の伸びだったという。中国では個人消費が低迷し、ここ数四半期は他の高級アパレルやアクセサリーブランドは苦戦してきたが、同社は中国での好調な業績がけん引した。

同社の売上高はなお増加傾向にある。同社の売上高全体に占める中国市場の割合は約8%と、他の世界的ブランドの20%よりも低く、成長余地があることが一因。

同社は米国と欧州での堅調な売上増を基盤に、中国での事業拡大を継続する考え。経営陣はここ数年、中国でのブランド価値向上に成功し、一部製品の値上げや高価格帯商品の販売、値引き率の引き下げが可能となったため、収益性が改善している。

(7-9月・第2四半期)

・既存店売上高:10%増(予想:4.2%増)

北米:6%増(予想:2.4%増)

欧州:15%増(予想:3.8%増)

アジア:11%増

・1株利益(調整後):2.54ドル(予想:2.40ドル)

・売上高:17.3億ドル(予想:16.8億ドル)

北米:7.39億ドル(予想:7.18億ドル)

欧州:5.66億ドル(予想:5.45億ドル)

アジア:3.80億ドル(予想:3.71億ドル)

・粗利益率(調整後):67.1%(予想:66.2%)

・営業利益率(調整後):11.4%(予想:11.3%)

・直営総店舗数:570(予想:576)

・在庫:6%減

(10-12月・第3四半期見通し)

・売上高:3~4%増(予想:1.8%増)

・営業利益率:1.00~1.40%増

(25年度通期見通し)

・売上高:3~4%増(従来:2~3%増)(予想:2.92%増)

・粗利益率:+0.80~1.20%(従来:+0.50~1.00%)

・営業利益率:+1.10~1.30%増(従来:+1.00~1.20%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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