ラックがカイ気配切り上げ、KDDIによるTOB価格にサヤ寄せ
ラック<3857>がカイ気配を切り上げている。7日の取引終了後、KDDI<9433>がラックに対し、完全子会社化を目的としてTOB(株式公開買い付け)を実施する予定だと発表した。買付価格は1株1160円。ラック株はTOB価格にサヤ寄せする動きをみせている。
TOB成立後、所定の手続きを経てラックは上場廃止となる見込み。KDDIは完全子会社化を通じて両社の経営資源を集約し、サイバーセキュリティー分野の事業の強化に取り組む。ラックはTOBに対し賛同の意見を表明し、株主に応募を推奨した。買付予定数の下限は1065万9600株(所有割合34.42%)で、上限は設定しない。11月下旬をメドに買い付けを開始する予定。東京証券取引所は7日、ラックを監理銘柄(確認中)に指定した。