カドカワ大幅安、純利益下方修正や下請法違反巡る報道で
KADOKAWA<9468>が大幅安。7日取引終了後、25年3月期連結業績予想について売上高を2713億円から2717億円(前期比5.3%増)へ上方修正した一方、純利益を97億円から90億円(同20.9%減)へ下方修正すると発表した。アニメやゲーム事業が堅調だったものの、営業費用の増加や為替差損が利益面で響いた。
8日、ライターやカメラマンに支払う原稿料などを著しく低く設定したとして、公正取引委員会がカドカワとその子会社に対して下請法違反で勧告する方針を固めたことが複数のメディアで報じられた。会社側は同日にコメントを発表した、「公正取引委員会による調査を受けていることは事実」とした。純利益予想の下方修正や同メディア報道を売り材料視する見方が広がっているようだ。