8日の米国市場ダイジェスト:NYダウは259ドル高、成長期待高まる
■NY株式:NYダウは259ドル高、成長期待高まる
米国株式市場は上昇。ダウ平均は259.65ドル高の43,988.99ドル、ナスダックは17.32ポイント高の19,286.78で取引を終了した。
次期大統領に選出されたトランプ氏の成長優先する政策を期待した買いが一段と強まり、寄り付き後、上昇。さらに、ミシガン大消費者信頼感指数が予想を上回ると、成長期待に相場は続伸した。長期金利の低下も支援し、相場は過去最高値を更新し、終了。セクター別では、自動車・自動車部品が上昇した一方、素材が下落した。
航空機メーカのボーイング(BA)は債務負担軽減を目指し傘下のナビゲーション部門ジェプセンを約60億ドルで売却することを検討しているとの報道で、上昇。オンライン旅行会社のエクスぺディア(EXPE)は第3四半期決算で調整後の1株当たり利益が予想を上回り、上昇。クラウドベースのレストラン・ソフトウエア会社、トースト(TOST)は四半期決算で通期の業績見通しを引き上げ、上昇した。電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)はマスク最高経営責任者(CEO)が支援していたトランプ氏の勝利を受けて同社が
恩恵を受けるとの期待感を受けた買いが継続。
サラダレストランチェーンのスウィートグリーン(SG)は第3四半期決算で損失が予想以上に拡大したことが嫌気され、下落した。デジタル画像検索収集サイトを運営するピンタレスト(PINS)は年末商戦の売上高低迷を警告し、下落。マイケル・コースなど衣料ブランド運営のカプリ・ホールディングス(CPRI)は中国などの需要が弱く四半期決算で調整後の1株当たり利益が予想を下回り、下落した。
投資家の恐怖心理を示すVIX指数は14.66まで下落した。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:米11月ミシガン大消費者信頼感指数は予想上回る、ドル反発
8日のニューヨーク外為市場でドル・円は152円34銭から152円86銭まで上昇し、152円60銭で引けた。米11月ミシガン大消費者信頼感指数速報値は予想外に上昇したため景気見通しの改善でドル買いが優勢となった。
ユーロ・ドルは1.0773ドルから、1.0687ドルまで下落し、1.0719ドルで引けた。ドイツの政局不安にユーロ売りが優勢となった。ユーロ・円は、164円38銭から163円21銭まで下落。日銀の追加利上げ観測に円買いが優勢となった。ポンド・ドルは1.2950ドルから1.2884ドルまで下落した。ドル・スイスは0.8717フランから0.8769フランまで上昇した。
■NY原油:反落、一時70ドルを下回る
NYMEX原油12月限終値:70.38 ↓1.98
8日のNY原油先物12月限は反落。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は、前営業日比-1.98ドル(-2.74%)の70.38ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは69.99ドル-72.25ドル。アジア市場の序盤に72.25ドルまで買われたものの、利食い売りが強まり、米国市場の後半にかけて69.99ドルまで下落。通常取引終了後の時間外取引で主に70ドル台半ば近辺で推移。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 45.13ドル +0.36ドル(+0.80%)
モルガン・スタンレー(MS) 129.53ドル +1.09ドル(+0.84%)
ゴールドマン・サックス(GS)589.26ドル +7.09ドル(+1.21%)
インテル(INTC) 26.20ドル -0.03ドル(-0.11%)
アップル(AAPL) 226.96ドル -0.52ドル(-0.22%)
アルファベット(GOOG) 179.86ドル -2.42ドル(-1.32%)
メタ(META) 589.34ドル -2.36ドル(-0.39%)
キャタピラー(CAT) 393.37ドル -14.84ドル(-3.63%)
アルコア(AA) 44.78ドル -0.91ドル(-1.99%)
ウォルマート(WMT) 84.83ドル +0.98ドル(+1.16%)
《ST》