三井金が続落、今3月期最終8割増益に上方修正し配当も増額で朝安後に下げ渋る
三井金属<5706>が続落、上値抵抗ラインとなっていた25日移動平均線を越えられずに朝方はウリ気配で始まり5.1%安で寄り付いたが、その後は急速に下げ渋る値動きで大陽線を形成している。同社は非鉄大手で電子材料部門が収益の主柱を担っている。足もとの業績は会社側想定を上回って推移。前週末8日取引終了後、25年3月期業績予想の修正を発表しており、最終利益は従来予想の430億円から465億円(前期比79%増)に増額修正した。亜鉛市況の回復や銅箔などの機能材料の伸びが寄与する見通し。好業績を背景に今期年間配当も従来計画に15円上乗せの165円(前期実績は140円)とすることを併せて発表した。株価面で好業績は織り込まれていたとはいえ、取引開始と同時に出た大口の売り注文で短期筋の狼狽売りを誘ったようだ。その後は実態評価で押し目買いを誘導している。