北電工が大幅高で5連騰、上限4.41%の自社株買いと配当予想の増額修正を材料視
北陸電気工業<6989>が大幅高で5連騰となり、年初来高値を更新した。前週末8日の取引終了後、取得総数36万株(自己株式を除く発行済み株式総数の4.41%)、取得総額5億円を上限とする自社株買いの実施を発表。加えて、配当予想の増額修正も行い、好感されたようだ。自社株の取得期間は11日から2025年6月20日まで。自己株80万株については今年11月29日に消却する予定。あわせて同社は株主還元を更に強化する姿勢を示し、純資産配当率(DOE)をこれまでの2.5%以上から3.0%以上に、配当性向を20%以上から35%メドに基準を引き上げた。これを踏まえて今期の年間配当予想は20円増額して80円(前期比20円増配)に見直した。
25年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算は、売上高が前年同期比2.7%増の214億2100万円、経常利益が同49.5%減の9億4100万円だった。電子部品事業では顧客の在庫調整が進み、抵抗器やセンサーなどの受注は増加した。一方で、為替変動に伴い7~9月期において6億4800万円の為替差損が発生した。