注目銘柄ダイジェスト(前場):京阪HD、スターティアH、kubellなど
東洋水産<2875>:9736円(+755円) 9735 +754
大幅反発。先週末に第2四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は179億円で前年同期比7.5%増となり、170億円程度の市場予想を上振れ。通期予想は720億円、前期比8.0%増を据え置きだが、為替前提の円高修正があり、実質的には上方修正の形にもなっている。来年度にかけての北米での値上げの可能性なども示唆のようだ。また、来年3月には株価を意識した経営方針の具体策を発表予定で、期待感も先行する状況とみられる。
スターティアH<3393>:2269円(+304円)
大幅続伸。先週末に上半期の決算を発表、営業利益は13.2億円で前年同期比2.5%増となり、従来予想の12億円を上振れる着地に。第1四半期は2ケタ減益と低調スタートであった。つれて、通期予想は従来の25億円から26.2億円、前期比14.8%増に上方修正。ネットワーク関連機器の販売とビジネスフォンのリプレイスが好調に推移しているもよう。年間配当金も従来計画の97円から102円に引き上げ。立会外取引での自社株買いも実施。
京阪HD<9045>:3385円(+432.5円)
大幅続伸。先週末に上半期決算を発表、営業利益は228億円で前年同期比32.5%増となり、通期予想は従来の355億円から392億円、前期比15.6%増に上方修正。インバウンド増加効果のほか、マンション販売が堅調に推移のもよう。また、発行済み株式数の6.62%に当たる710万株、200億円を上限とする自社株買いの実施を発表、うち330万株を上限に本日の立会外取引で取得を実施。来期からの配当性向目標30%設定も発表。
ダイフク<6383>:3235円(+284.5円)
大幅続伸。先週末に第2四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は217億円で前年同期比2.0倍となり、180億円程度の市場予想を上振れている。また、通期予想は従来の560億円から640億円に上方修正(今期は9カ月の変則決算)。全事業で想定以上に価格転嫁やコストダウンが進捗しているもよう。年間配当金計画も従来の40円から47円に引き上げ。発行済み株式数の1.35%に当たる500万株、100億円上限の自社株買いも発表。
ソニーG<6758>:2968.5円(+163円)
大幅続伸。先週末に第2四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は4551億円で前年同期比73.0%増となり、市場予想を1000億円以上上回る着地に。ゲーム事業の好調が大幅増益や市場想定上振れの主因となっている。通期予想は1兆3110億円、前期比8.4%増を据え置きだが、実績値の大幅上振れをポジティブ視する動きが先行。ゲーム事業引き上げの一方、イメージングなどを下方修正のようだ。
テックファム<3625>:583円(+49円)
急騰。25年6月期第1四半期の業績は、売上高が15.12億円(前年同四半期比28.4%増)、経常利益が1.65億円(同422.6%増)と経常利益が大幅に伸びた。ICTソリューション事業で、前年同四半期にみられた一部大型開発案件の売上減の影響が解消され、新たに複数の大型開発案件の受注が進み事業環境は良好、プロジェクト進捗モニタリングや品質チェック等、安定化に向けた取り組みの効果により目立った不採算案件もなく、社内エンジニアの稼働率向上と外注費の抑制により増収増益となったという。
ネクストジェン<3842>:940円 カ -
ストップ高買い気配。8日の取引終了後に25年3月期第2四半期の業績を発表し、好材料視されている。収益性の高い案件の貢献と外注費等のコストを削減したことにより、経常利益が前年中間期比398.8%増の1.05億円と大幅に伸びた。また、あわせて株主優待制度の新設も発表している。毎年3月31日現在の株主名簿に記載または記録された株主様のうち、同社株式200株(2単元)以上を保有する株主を対象とし、QUOカード7,000円分を進呈する。
kubell<4448>:521円(+70円)
大幅続伸、一時ストップ高。24年12月期第3四半期の業績は、売上高が61.84億円(前年同四半期比34.0%増)、経常利益が1.69億円(前年同四半期は6.74億円の経常損失)と経常黒字に転換した。「Chatwork」の普及とビジネスチャットのプラットフォームを活かした周辺サービスの拡大に投資をおこない、前期に実施した価格改定によるARPUの上昇、BPaaSの自社サービスとしてリリースした「Chatworkアシスタント」等の施策により事業は順調に拡大しているとしている。
《ST》