サンコールが続急落、25年3月期最終損益予想を下方修正し無配転落へ
サンコール<5985>が続急落している。前週末8日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想について、最終損益を1億円の黒字から28億円の赤字(前期118億1600万円の赤字)へ下方修正し、期末一括10円としていた配当予想も無配に減額したことが嫌気されている。
円安による影響で売上高は590億円から610億円(前期比18.5%増)へ、営業利益は4億円から9億円(前期35億4200万円の赤字)へ上方修正したものの、HDD用サスペンション事業の撤退に伴う固定資産の減損損失や撤退に伴う廃棄費用、早期希望退職者の募集に伴う特別退職加算金の計上を見込むことから最終損益を悪化させる。
なお、同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高302億8100万円(前年同期比20.3%増)、営業利益2700万円(前年同期14億600万円の赤字)、最終損益10億6800万円の赤字(同6億8100万円の赤字)だった。