話題株ピックアップ【夕刊】(3):図研、ユニチャーム、スクエニHD

注目
2024年11月11日 15時52分

■月島ホールディングス <6332>  1,472円  +71 円 (+5.1%)  本日終値

8日に決算を発表。「上期経常が2.7倍増益で着地・7-9月期も2.5倍増益」が好感された。

月島ホールディングス <6332> [東証P] が11月8日大引け後(16:00)に決算を発表。25年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比2.7倍の19.2億円に急拡大し、通期計画の78億円に対する進捗率は5年平均の15.6%を上回る24.7%に達した。

⇒⇒月島ホールディングスの詳しい業績推移表を見る

■タダノ <6395>  1,077円  +50.5 円 (+4.9%)  本日終値

タダノ<6395>が後場終盤急伸。午後3時ごろ、24年12月期の連結業績予想について、売上高を3150億円から2900億円(前期比3.5%増)へ下方修正した一方、営業利益は200億円から230億円(同25.3%増)へ上方修正したことが好感された。第3四半期累計(1~9月)業績を踏まえて通期業績の見直しを行ったことが要因。前期に比べて、慢性的なオペレーター不足や4月1日から適用された労働時間上限規制の影響などで国内建設用クレーンの需要が減少しているものの、売価の改善や為替の影響などが利益を押し上げるという。最終利益は、欧州事業再生に伴う約55億円の特別損失を計上するため95億円から65億円(同16.4%減)に下方修正した。なお、同時に発表した第3四半期累計決算は、売上高2126億8900万円(前年同期比4.3%増)、営業利益194億800万円(同47.1%増)、最終利益87億7900万円(同77.8%増)だった。

■ノジマ <7419>  2,330円  +103 円 (+4.6%)  本日終値

ノジマ<7419>が後場上げ幅を拡大。正午ごろ、来年1月6日をメドにパソコン事業を展開するVAIO(長野県安曇野市)を実質子会社化すると発表しており、好材料視された。特別目的会社を通じて、VAIOの発行済み株数の約1.6%に相当する5000株と、VAIO株式を保有するVJホールディングス3(東京都千代田区、VJHD3)の全株式を取得し、直接または間接的にVAIO株式の約93%を保有する予定。取得価額は112億円。両者の顧客基盤を活用した双方の事業機会の創出・拡大や、ノジマグループの安定的な財務基盤を生かしたVAIO財務戦略の強化・推進などにより、純国産パソコンメーカーとしてVAIOの魅力を国内外に提供する。

■共立メンテナンス <9616>  2,557.5円  +98 円 (+4.0%)  本日終値

共立メンテナンス<9616>が大幅高で3日ぶりに反発。前週末8日の取引終了後に発表した第2四半期累計(4~9月)連結決算が、売上高1113億5200万円(前年同期比12.9%増)、営業利益106億1800万円(同26.5%増)、純利益77億2600万円(同64.2%増)と大幅増収増益となったことが好感された。寮事業で新たに8事業所907室を開業したことに加えて、ホテル事業では堅調な国内需要に加えてインバウンドの増加も追い風となって高水準の稼働、単価で推移したことが寄与した。なお、25年3月期通期業績予想は、売上高2260億円(前期比10.7%増)、営業利益185億円(同10.7%増)、純利益125億円(同0.7%増)の従来見通しを据え置いている。同時に、25年3月末時点の株主から株主優待制度を拡充すると発表しており、好材料視された。保有株数に応じて贈呈する株主優待割引券を現行制度の年2000円~12万円分から年4000円~24万円分に引き上げるとともに、3年以上継続して保有する長期保有株主に対する優待割引券を1000円~3万円分から2000円~6万円分へ増額する。

■図研 <6947>  3,720円  +135 円 (+3.8%)  本日終値

図研<6947>が後場にプラス圏に浮上した。同社は11日午前11時半、自社株買いと配当方針の変更について発表し、手掛かり視されたようだ。自社株買いは総数75万株(自己株式を除く発行済み株式総数の3.37%)、総額25億円を上限として、11月12日から2025年3月31日の間に実施する。配当方針については今期から株主資本配当率(DOE)を指標として採用。期首の連結株主資本に対し5.0%以上を目安に配当金額を決定する。これに伴い、9月30日を基準日とする中間配当は従来の予想から20円増額し50円で決定。期末配当予想も20円増額し50円とした。年間配当予想は100円(前期比45円増配)となる。25年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算は、売上高が前年同期比6.7%増の190億7900万円、最終利益が同0.7%減の16億2700万円だった。

■プレス工業 <7246>  546円  +9 円 (+1.7%)  本日終値

プレス工業<7246>が後場終盤になってプラスに転換。午後3時ごろ、25年3月期の期末配当予想を14円から19円(年32円)へ引き上げたことが好感された。25年6月1日に創立100周年を迎えることを記念して5円の記念配当を実施する。一方、25年3月期通期連結業績予想については、売上高を1875億円から1763億円(前期比10.9%減)へ、営業利益を101億円から88億円(同31.3%減)へ、純利益を67億円から56億円(同30.7%減)へ下方修正した。タイのローン審査厳格化によるピックアップトラック需要減少の継続、米国における米系メーカーの在庫調整及び日系メーカーのリコールによる稼働停止、北米・欧州・アセアン向け建設機械の需要縮小などを受けて、国内外で受注量が想定を下回る見通しであることが要因としている。なお、同時に発表した9月中間期決算は、売上高952億8800万円(前年同期比3.7%減)、営業利益50億9500万円(同19.8%減)、純利益34億400万円(同23.0%減)だった。

■artience <4634>  3,055円  -700 円 (-18.6%) ストップ安   本日終値  東証プライム 下落率3位

8日に決算を発表。「7-9月期(3Q)経常は41%減益」が嫌気された。

artience <4634> [東証P] が11月8日大引け後(16:30)に決算を発表。24年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益は前年同期比53.2%増の149億円に拡大したが、通期計画の200億円に対する進捗率は74.8%となり、5年平均の73.7%とほぼ同水準だった。

⇒⇒artienceの詳しい業績推移表を見る

■ユニ・チャーム <8113>  4,100円  -616 円 (-13.1%)  本日終値  東証プライム 下落率5位

ユニ・チャーム<8113>が急落。前週末8日取引終了後に発表した1~9月期連結決算は売上高が前年同期比5.0%増の7220億5200万円、純利益が同2.4%減の595億5200万円だった。価値転嫁の推進や原価低減などが奏功し、底堅く推移した。ただ、四半期ベースでみると直近7~9月期は小幅に増収を確保した一方、利益は戦略的先行投資や物流費、DX関連コスト、人件費などが増加したため大きく減少した。足もとの利益減が売り材料視された。

■浜松ホトニクス <6965>  1,765円  -259 円 (-12.8%)  本日終値  東証プライム 下落率6位

浜松ホトニクス<6965>は大幅続落。前週末8日取引終了後に25年9月期連結業績予想を発表し、売上高を前期比7.3%増の2189億円、営業利益を同25.0%減の241億円と発表した。前期に続き大幅な減益となる見通しを示しており、これが売り材料視された。配当予想は38円(前期は株式分割考慮ベースで同額の38円)。同時に発表した24年9月期決算は売上高が前の期比7.9%減の2039億6100万円、営業利益が同43.3%減の321億1800万円だった。EV市場の停滞による影響や前年までの受注増加の反動などがあった。

■スクエニHD <9684>  5,542円  -678 円 (-10.9%)  本日終値  東証プライム 下落率8位

スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>が急落。同社は前週末8日の取引終了後、25年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比8.4%減の1575億9100万円、営業利益は同22.1%増の211億7600万円、最終利益は同29.3%減の117億5000万円となった。7~9月期では増収となった一方、営業利益は同27%減、最終利益は同89%減と大幅な減益となっており、嫌気されたようだ。上期のデジタルエンタテインメント事業は、HDゲームでの大型タイトルの発売がなく減収となった。更に、為替差損の計上が最終利益を押し下げる要因となった。

■日本パワーファスニング <5950>  352円  +80 円 (+29.4%) ストップ高   本日終値

日本パワーファスニング<5950>がストップ高の水準となる前営業日比80円高の352円に買われた。2017年以来の高値圏に浮上している。同社は前週末8日の取引終了後、取得総数400万株(自己株式を除く発行済み株式総数の25.1%)、取得総額12億円を上限とする自社株買いを実施すると発表。これをサプライズ視した買いが入ったようだ。取得期間は8日から2025年5月31日。あわせて開示した24年12月期第3四半期累計(1~9月)の連結決算は、売上高が前年同期比3.4%減の36億5100万円、最終損益が4億4100万円の黒字(前年同期は1億400万円の赤字)となった。

■ユシロ化学工業 <5013>  1,947円  +400 円 (+25.9%) ストップ高   本日終値

ユシロ化学工業<5013>がストップ高。同社は前週末8日の取引終了後、25年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績・配当予想を見直した。今期の経常利益予想を13億円増額し56億4000万円(前期比21.8%増)に修正した。経常利益は減益予想から一転、前期に続き過去最高益を更新する見通しとなった。加えて、年間配当予想を28円増額して98円(前期比28円増配)に引き上げており、ポジティブ視されたようだ。価格改定の効果が現れ、原価低減の取り組みが奏功。利益が想定を上回る見込みとなった。今期の売上高予想は据え置いた。9月中間期の売上高は前年同期比9.1%増の278億1100万円、最終利益は同37.7%増の24億8600万円となった。

■NCD <4783>  2,116円  +400 円 (+23.3%) ストップ高   本日終値

NCD<4783>がストップ高。前週末8日の取引終了後、25年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績・配当予想を上方修正しており、好感されたようだ。今期の売上高予想は20億円増額して300億円(前期比17.7%増)、最終利益予想は3億5000万円増額して18億円(同29.7%増)に見直した。また、これまで27円としてきた中間配当を33円で決定したうえで、期末配当予想を6円増額して33円に修正した。年間配当予想は66円(同16円増配)となる。IT関連事業において保険会社向け案件を中心に業務領域が拡大。パーキングシステム事業では駐輪場の料金改定の影響で利用料収入が好調に推移しているという。IT関連事業の収益性改善効果も業績予想に織り込んだ。

●ストップ高銘柄

フィスコ <3807>  107円  +30 円 (+39.0%) ストップ高   本日終値

シイエム・シイ <2185>  1,492円  +300 円 (+25.2%) ストップ高   本日終値

など、18銘柄

●ストップ安銘柄

アンビスHD <7071>  1,114円  -400 円 (-26.4%) ストップ安   本日終値

Birdman <7063>  410円  -100 円 (-19.6%) ストップ安   本日終値

Sapeet <269A>  4,610円  -1,000 円 (-17.8%) ストップ安   本日終値

ウェルディッシュ <2901>  840円  -150 円 (-15.2%) ストップ安   本日終値

アイビス <9343>  4,240円  -700 円 (-14.2%) ストップ安   本日終値

など、6銘柄

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