ビジネスコーチ---24年9月期は売上高16億円を突破、人材開発事業が2ケタ増収に
ビジネスコーチ<9562>は8日、2024年9月期連結決算を発表した。売上高が16.01億円、営業利益が0.79億円、経常利益が0.79億円、親会社株主に帰属する当期純利益が0.54億円となった。同社は、2024年9月期より連結財務諸表を作成しているため、2023年9月期の数値及び対前期増減率並びに2024年9月期の対前期増減率については記載していない。
人材開発事業の売上高は12.90億円(前年同期比11.6%)、セグメント利益は2.14億円となった。人材開発事業では、アカウントマネジメントを強化するために、コーポレートコーチ職の採用と育成を進め、大型契約に繋げる取り組みと、エグゼクティブコーチ本部新設によるエグゼクティブコーチングサービスの高度化を進めた。特に、1対1型サービスについては、企業の「個」を重視した育成施策拡大による追い風を受け、新規大型案件の獲得に成功し、当連結会計年度の売上高は4.24億円(前年同期比7.3%増)となった。1対n型サービスについては、顧客の固有の人材及び組織課題に解決するためのカスタマイズプログラムの需要が高まったことに加え、昨年度から取り組みを進めていた動画関連の新サービス販売等も進捗し、当連結会計年度の売上高は7.00億円(前年同期比9.5%増)となった。その他サービスについては、顧客の人材及び組織課題の把握ニーズが高まり、組織アセスメントツールの売上が増加したことにより、当連結会計年度の売上高は1.65億円(前年同期比37.1%増)となった。
SXi(サステナビリティ・トランスフォーメーション)事業の売上高は3.44億円、セグメント損失は0.43億円となった。コスト削減コンサルティング事業において、インフレが加速した影響により、大型固定報酬型プロジ
ェクトへ人員シフトを行ったため、成功報酬型案件のクロージングが長期化したことにより期初計画を下回ったが、ITサービス事業においても、引き続きクライアント企業のDX推進ニーズが高く、計画通りに進捗した。
2025年9月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比12.4%増の18.00億円となるものの、人材投資・マーケティング投資を行うため営業利益が同6.4%増の0.85億円、経常利益が同7.5%増の0.85億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同53.8%減の0.25億円を見込んでいる。なお、本決算発表時に2029年9月期までの中期利益計画を打ち出し、「人的資本経営のプロデューサー」を実現するための経営戦略を発表している。
《ST》