ダウ平均は最高値更新が続く トランプトレードが続く=米国株序盤
NY株式11日(NY時間10:39)(日本時間00:39)
ダウ平均 44404.34(+415.35 +0.95%)
ナスダック 19314.21(+27.43 +0.14%)
CME日経平均先物 39745(大証終比:+195 +0.49%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は続伸しており、最高値更新が続いている。一時500ドル近く上昇する場面も見られた。先週はトランプ氏の勝利で米株式市場にはポジティブな雰囲気が広がっていたが、本日もその余波が続いている。
投資家は現在、次期政権の政権移行に関するニュースに注目しており、トランプ大統領は今週中に財務長官候補の最終候補者リストを絞り込むと見られている。ヘッジファンドのマネジャーのベッセント氏が候補に挙がっているとされ、金曜日にトランプ大統領と面会したが、この面会は就任のための面接ではなかったという。
先週はFOMCも開催され、FRBは0.25%ポイントの利下げを実施してきたが、12月FOMCにつてはヒントを示さず、今後のデータ次第でオープンである姿勢を滲ませていた。足元のデータが底堅い米経済を示していることから、FRBは9月の大幅利下げ時点ほどは利下げに前のめりになっていない様子もうかがえる。ファンダメンタルズについては、今週10月の米消費者物価指数(CPI)の発表が予定されており注目される。
「投資家は不確実性を嫌うが、大統領選を通過して、市場は経済と企業のファンダメンタルズに集中することができる」との声も聞かれた。
FOMCを通過したことで、発言を控えて来たFOMC委員の動向も注目されるが、カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁は週末に「好調な経済を背景に利下げ幅は従来の予想よりも縮小する可能性がある」と述べていた。ただ、いまのところ米株式市場はFRBの利下げの行方については看過しているようだ。
テスラ<TSLA>が本日も上昇し5日続伸。トランプ氏の勝利が確定した先週6日以来、買いが強まっており、時価総額も再び1兆ドルを超えている。同社株の下落に賭けてきたヘッジファンドの巨額の含み損も伝わる中、踏み上げが出ている可能性もありそうだ。
仮想通貨関連株が本日も上昇。トランプ氏の大統領選での勝利以来、仮想通貨市場でビットコインが賑わっており、過去最高値を更新している。本日は一時8万2000ドル台まで上げを加速させており、米株式市場では関連株が追随。
シスコシステムズ<CSCO>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を従来の55ドルから66ドルに引き上げた。
医薬品のアッヴィ<ABBV>が大幅安。統合失調症治療薬の2つの中間試験で主要目標を達成できなかった。投資家たちは、同社の今回の臨床試験失敗を、9月下旬に70年ぶりの新型統合失調症治療薬の承認をFDAから取得したブリストル・マイヤーズ スクイブ<BMY>にとっては朗報と捉えているようで、ブリストル株は大幅高。
医療保険のシグナ<CI>が上昇。取引開始前にライバルのヒューマナ<HUM>との合併を追求しないと発表。同社は声明で「これまで確立したM&Aの基準を守り、戦略的に合致し、財務的に魅力的で、成約の可能性が高い買収のみを検討する」と述べている。
シスコシステムズ<CSCO> 58.71(+0.65 +1.12%)
アッヴィ<ABBV> 174.64(-24.86 -12.46%)
ブリストル<BMY> 60.95(+6.81 +12.58%)
シグナ<CI> 343.98(+24.21 +7.57%)
ヒューマナ<HUM> 275.18(-12.94 -4.49%)
コインベース<COIN> 318.60(+47.86 +17.68%)
MARA<MARA> 23.63(+4.38 +22.75%)
ライオット<RIOT> 15.10(+2.29 +17.88%)
マイクロストラテジー<MSTR> 318.11(+47.69 +17.63%)
アップル<AAPL> 223.68(-3.28 -1.45%)
マイクロソフト<MSFT> 420.90(-1.64 -0.39%)
アマゾン<AMZN> 207.07(-1.11 -0.53%)
アルファベットC<GOOG> 181.56(+1.70 +0.95%)
テスラ<TSLA> 346.31(+25.09 +7.81%)
メタ<META> 581.63(-7.71 -1.31%)
AMD<AMD> 148.41(+0.46 +0.31%)
エヌビディア<NVDA> 146.11(-1.52 -1.03%)
イーライリリー<LLY> 834.50(+2.96 +0.36%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース