今回の選挙結果、米企業の業績予想へのリスクが高まったとの指摘
米大手証券のストラテジストによると、米国株の先行きを左右するのは企業業績の伸びであり、今回の選挙結果によって企業の業績予想にまつわるリスクは高まったという。
同ストラテジストは2025年のS&P500企業の1株利益の伸びを11%増の268ドル、2026年は7%増の288ドルを予想している。しかし、トランプ政権の政策によっては上振れリスクも下振れリスクもあると見ているという。
トランプ氏は国内の法定法人税率を現在の21%から15%に引き下げることをキャンペーンで掲げていた。その税率が1%ポイント下がるごとにS&P500企業の1株利益は1%弱押し上げられるという。
一方、関税は潜在的な下振れリスクで、中国からの輸入品に対する平均20%ポイントの関税引き上げが予想されているが、米国の実効関税率が5%ポイント上昇するごとにS&P500企業の1株利益は約1-2%減少する可能性があると述べている。
株探ニュース