ホーム・デポが決算 天候正常化とハリケーン関連需要が売上高を押し上げ 株価は小幅高=米国株個別
(NY時間09:36)(日本時間23:36)
ホーム・デポ<HD> 409.48(+1.19 +0.29%)
ホームセンター最大手のホーム・デポ<HD>が取引開始前に8-10月期決算(第3四半期)を発表し、既存店売上高が予想ほどの減収とならなかったほか、1株利益、売上高とも予想を上回った。通期のガイダンスも公表し、既存店売上高および1株利益、売上高の見通しを上方修正した。
デッカーCEOは声明で「天候が正常化したことで季節商品や特定の屋外プロジェクトへの関心が高まったほか、その一部はハリケーンに関連した需要も売上高を増加させた」と述べた。
多くの米消費者は、住宅購入や融資を必要とする大規模なプロジェクトを先延ばしにし、さらなる金利低下を待っている。それについて同社のマクフェイルCFOは、「顧客はリフォームを行いたいという要望はあるものの、借入コストが依然高過ぎると述べている」と語った。
大統領選で勝利したトランプ氏は中国からの輸入品に60%、その他の国に最大20%の関税を課すと述べている。そのため、一部の企業は生産計画を変更し、価格上昇の可能性を警告している。これについて同CFOは、「それらの関税措置がビジネスに与える影響を判断するにはまだ時期尚早だ」と述べたうえで、「われわれは大半の商品を国内で調達しており、サプライヤーからの計画変更も聞いていない」とも付け加えた。
ただ、株価は小幅高での推移に留まっている。
(8-10月・第3四半期)
・既存店売上高:1.3%減(予想:3.3%減)
米国:1.2%減(予想:3.3%減)
・1株利益(調整後):3.78ドル(予想:3.66ドル)
・売上高:402.2億ドル 6.6%増(予想:392.9億ドル)
・顧客取引件数:0.2%減(予想:2.1%減)
・平均顧客単価:88.65ドル(予想:90.72ドル)
・1平方フィートあたり売上高:2.1%減
・商品在庫:239億ドル(予想:233億ドル)
・総店舗数:2345(予想:2344)
(通期見通し)
・既存店売上高:2.5%減(従来:3~4%減)(予想:3.1%減)
・1株利益:2%減(従来:2~4%減)
・売上高:4%増(従来:2.5~3.5%増)
・営業利益率:13.5%(従来:13.5~13.6%)(予想:13.7%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース