本日注目すべき【好決算】銘柄 青山商、東エレク、ソフトバンクG (12日大引け後 発表分)

注目
2024年11月13日 7時01分

11月12日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

青山商事 <8219> [東証P]  ★今期配当を66円増額、自社株買いの実施も発表

◆25年3月期の年間配当を従来計画の61円→127円(前期は65円)に大幅増額修正した。配当性向70%もしくは株主資本配当率(DOE)3%のいずれか高い方を採用する配当方針へ変更する。配当利回りは9.52%に上昇。

併せて、発行済み株式数の2.98%にあたる150万株または30億円を上限に自社株買いを実施すると発表。

朝日工 <1975> [東証P]  ★今期経常を一転27%増益・最高益に上方修正、配当も40円増額

◆25年3月期の連結経常利益を従来予想の38億円→62億円に63.2%上方修正。従来の減益予想から一転して26.6%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。設備工事事業で工事採算が改善することが上振れの要因。

併せて、年間配当を従来計画の60円→100円(前期は1→2の株式分割前で120円)に大幅増額修正した。

川田テク <3443> [東証P]  ★今期経常を31%上方修正、配当も10円増額

◆25年3月期の連結経常利益を従来予想の72億円→94億円に30.6%上方修正。減益率が31.7%減→10.8%減に縮小する見通しとなった。鉄構部門と土木部門で複数の大型工事を中心に設計変更が想定以上に獲得できたことを織り込んだ。

併せて、年間配当を従来計画の90円→100円(前期は1→3の株式分割前で393円)に増額修正した。

ブロドリーフ <3673> [東証P]  ★今期最終を39%上方修正

◆24年12月期の連結最終損益を従来予想の0.9億円の黒字→1.2億円の黒字(前期は14.8億円の赤字)に38.9%上方修正した。ハードウェアや非モビリティ産業向けパッケージソフトウェアの販売が想定より伸びることが寄与。業務プロセスの効率化に伴うコスト削減なども上振れに貢献する。

日本化 <4092> [東証P]  ★今期経常を24%上方修正、配当も22円増額

◆25年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比2.6倍の23.9億円に急拡大して着地。液晶・半導体、通信、一般工業向けの需要回復に加え、好採算品の伸長や一部棚卸資産の評価損減少なども寄与し、大幅増益を達成した。

併せて、通期の同利益を従来予想の29億円→36億円に24.1%上方修正。増益率が21.7%増→51.1%増に拡大する見通しとなった。

業績好調に伴い、年間配当を従来計画の70円→92円(前期は70円)に大幅増額修正した。また、発行済み株式数の1.13%にあたる10万株または2億5000万円を上限に自社株買いを実施すると発表。

東応化 <4186> [東証P]  ★1-9月期(3Q累計)経常が45%増益で着地

◆24年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益は前年同期比44.9%増の240億円に拡大して着地。生成AIに牽引される先端半導体の需要拡大や中国向け需要の増加を背景に、エレクトロニクス機能材料、高純度化学薬品がともに大きく伸びたことが寄与。円安効果も追い風となった。

併せて、発行済み株式数の2.05%にあたる250万株または70億円を上限に自社株買いを実施すると発表。

RSC <4664> [東証S]  ★今期経常を89%上方修正

◆25年3月期の連結経常利益を従来予想の1.5億円→2.8億円に88.8%上方修正。減益率が49.3%減→4.3%減に縮小する見通しとなった。臨時案件として見込んでいた大型イベントプロモーション業務の仕様の大幅な増加や設備・工事業務などの受注に加え、子会社における工事業務が想定より大きく伸長したことを織り込んだ。

ホシザキ <6465> [東証P]  ★今期経常を一転7%増益に上方修正・最高益更新へ

◆24年12月期の連結経常利益を従来予想の460億円→540億円に17.4%上方修正。従来の減益予想から一転して7.3%増益を見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。インバウンドが過去最高の水準を継続する中、飲食市場や宿泊施設、病院・福祉施設などへの拡販を進めたほか、海外事業の収益改善や新規連結化した3社による業績貢献なども寄与する。

併せて、発行済み株式数の1.75%にあたる250万株または100億円を上限に自社株買いを実施すると発表。

名村造 <7014> [東証S]  ★今期経常を一転20%増益に上方修正・11期ぶり最高益、配当も5円増額

◆25年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比61.0%増の145億円に拡大して着地。想定以上の円安進行やグループ戦略商品の連続建造などによって新造船事業が拡大したほか、他事業部門も収益が大幅に改善するなど、構造改革が順調に進捗した。

併せて、通期の同利益を従来予想の180億円→240億円に33.3%上方修正。従来の減益予想から一転して20.0%増益を見込み、一気に11期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。

業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の30円→35円(前期は20円)に増額修正した。

東エレク <8035> [東証P]  ★今期経常を10%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も52円増額

◆25年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比77.2%増の3211億円に拡大して着地。主力の半導体製造装置で先端ロジックやHBM(広帯域メモリー)用途のDRAMなどの引き合いが増加する中、36.9%の大幅増収を達成した。

併せて、通期の同利益を従来予想の6300億円→6920億円に9.8%上方修正。増益率が36.0%増→49.4%増に拡大し、従来の2期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。

業績好調に伴い、年間配当を従来計画の519円→571円(前期は393円)に増額修正した。また、発行済み株式数の0.8%にあたる350万株または700億円を上限に自社株買いを実施すると発表。

トモニHD <8600> [東証P]  ★今期経常を一転5%増益・最高益に上方修正、配当も3円増額

◆25年3月期の連結経常利益を従来予想の194億円→226億円に16.2%上方修正。従来の減益予想から一転して5.0%増益を見込み、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。第2四半期までの資金利益や役務取引等利益が計画を上回ったほか、物件費および与信関連費用が計画未達となったことを反映した。

業績好調に伴い、年間配当を従来計画の13円→16円(前期は11円)に増額修正した。

SBG <9984> [東証P]  ★上期最終が黒字浮上で着地

◆25年3月期上期(4-9月)の連結最終損益は1兆53億円の黒字(前年同期は1兆4087億円の赤字)に浮上して着地。ビジョン・ファンド事業でバイトダンスやクーパンなど一部投資先の公正価値が増加したほか、Tモバイル株式に係る投資利益を計上したことも利益を押し上げた。

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