ソフトバンクGが朝高後下げに沈む、上期最終黒字1兆円もNAV減少で慎重姿勢
ソフトバンクグループ<9984>は朝高後下げに沈む展開。12日の取引終了後に同社が発表した25年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算は、売上高が前年同期比7.5%増の3兆4699億2200万円、最終損益が1兆53億1900万円の黒字(前年同期は1兆4087億2700万円の赤字)となった。持ち株会社投資事業からの投資利益が膨らんだほか、ソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)事業からの投資利益も寄与した。世界的な株高を背景に投資損益が改善した格好となった一方、保有株式価値から調整後純利子負債を引くことで算出するNAV(時価純資産)は、今年6月末時点で約35兆3000億円だったのに対し、9月末は約29兆円に減少。11月11日の株価・為替レートを適用した場合の9月末のNAVは約31兆6000億円となるという。重要指標と位置付けられているNAVが減少したことに加え、直近のアーム・ホールディングス<ARM>の株価も上値の重い展開が続いており、買い一巡後は戻り売りに押される格好となったようだ。9月末までの3か月間のNAVの下落はドル安・円高の進行が影響したほか、アーム・ホールディングスの株安もNAVの押し下げ要因となった。