セーラー広告は急反落、9月中間決算で営業損益の赤字幅が拡大
セーラー広告<2156>は急反落している。12日の取引終了後に発表した9月中間期決算で、営業損益が1億6800万円の赤字(前年同期1億700万円の赤字)となり、赤字幅が拡大したことが嫌気されている。
インターネット広告が順調に増加したほか、人流活発化やインバウンドを背景に交通広告などの屋外広告が増加し、売上高は32億7100万円(前年同期比1.9%増)と伸長したが、広告主からの要求事項が高度化・複雑化するにつれ原価率が高まったことに加えて、社内DX推進費用の計上などが損益を悪化させた。また、新しい事業への挑戦として「共同・協業販路開拓支援補助事業」へ取り組んでおり、地域産品などの商品力向上に向けたセミナーの実施や台湾での催事などにチャレンジし、これらに関する事業経費の先行計上があった。
なお、25年3月期通期業績予想は、売上高79億円(前期比3.6%増)、営業利益2億円(同5.4倍)の従来見通しを据え置いている。