ロケット・ラボUSAが決算受け急伸 「ニュートロン」の契約締結も明らかに=米国株個別
(NY時間10:02)(日本時間00:02)
ロケット・ラボUSA<RKLB> 19.92(+5.26 +35.88%)
ロケット開発のロケット・ラボUSA<RKLB>が急伸。前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、売上高が予想を上回ったほか、EBITDAの赤字も予想ほど膨らまなかった。
第4四半期のガイダンスも公表し、予想を上回る売上高見通しを示している。これは、11月と12月に予定されている小型の打ち上げロケット「エレクトロン」の打ち上げ増加を反映させたとしている。
同社は声明で「われわれは10億5000万ドルの受注残を抱え、引き続き需要の大幅な伸びを見込んでいる」と述べている。
また、機密の商業衛星コンステレーション運用者と、中型ロケット「ニュートロン」での複数回の打ち上げに関するサービス契約を締結したことも明らかにした。この発表を市場は好意的に受け止めているようだ。2回の打ち上げで、2026年から2027年の間に行われる予定。
(7-9月・第3四半期)
・売上高:1.05億ドル 55%増(予想:1.03億ドル)
・粗利益率(調整後):31.3%(前年:29.5%)
・EBITDA(調整後):-3090万ドル(予想:-3170万ドル)
(10-12月・第4四半期見通し)
・売上高:1.25~1.35億ドル(予想:1.22億ドル)
・粗利益率(調整後):32~34%
・EBITDA(調整後):-2700~-2900万ドル(予想:-2770万ドル)
【企業概要】
米国内外の政府機関や防衛・航空宇宙の業界向けに、中小規模のロケットや部品等の開発・製造・販売を行う。主に人工衛星等の打ち上げ時に必要な軌道ロケットの開発を行い、ロケット打ち上げ施設も保有する。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース