前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―
■ハーモニック <6324> 2,149円 (-500円、-18.9%) ストップ安
ハーモニック・ドライブ・システムズ <6324> [東証S]がストップ安。12日の取引終了後、25年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結決算を発表。あわせて通期の連結業績予想を見直した。今期の売上高予想は45億円減額して540億円(前期比3.2%減)としたほか、最終損益予想は従来の20億円の黒字から4億円の赤字(前期は248億600万円の赤字)に修正。黒字転換予想から一転して赤字を見込む格好となり、失望売りを促した。産業用ロボットや半導体製造装置市場の回復や立ち上がりが想定よりも緩やかであることを踏まえた。9月中間期の売上高は前年同期比7.7%減の265億5900万円、最終損益は8億5000万円の赤字(前年同期は3億1300万円の黒字)となった。売上高は計画を下回り、黒字予想に反して赤字に転落する形となった。
■GMO-PG <3769> 7,557円 (-1,075円、-12.5%)
東証プライムの下落率4位。GMOペイメントゲートウェイ <3769> [東証P]が3日続急落。同社は11月12日大引け後(15:31)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表、24年9月期の連結最終利益は前の期比38.8%増の187億円に拡大したが、25年9月期は前期比1.0%減の185億円に減る見通しとなったことが嫌気されたようだ。同時に、前期の年間配当を103円→124円(前の期は89円)に増額し、今期も124円を継続する方針とした。
■あらた <2733> 3,095円 (-380円、-10.9%)
東証プライムの下落率5位。あらた <2733> [東証P]が急反落。同社は11月12日大引け後(15:30)に決算を発表、25年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比1.7%増の85.6億円となり、通期計画の166億円に対する進捗率は51.6%となり、5年平均の53.8%とほぼ同水準だった。ただ、直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の連結経常利益は前年同期比6.5%減の35.1億円に減ったことが嫌気されたようだ。
■コメ兵HD <2780> 3,400円 (-415円、-10.9%)
コメ兵ホールディングス <2780> [東証S]が急反落。13日午後3時ごろに発表した9月中間期決算が、売上高694億4700万円(前年同期比31.6%増)、営業利益31億2600万円(同2.6%減)、純利益19億6100万円(同8.2%減)と増収減益となったことが嫌気された。免税売り上げが同87.5%増と増加したほか、在庫コントロールを目的に法人販売を強化したことが寄与し売上高は伸長した。ただ、急激な為替変動の影響から、高額品を中心に時計・バッグの一部アイテムの相場が8月、9月と継続的に下落したほか、売上総利益率の低位な地金の売上高が増加したことが利益を押し下げた。なお、25年3月期通期業績予想は、売上高1445億円(前期比21.0%増)、営業利益84億7000万円(同13.6%増)、純利益55億6000万円(同10.6%増)の従来見通しを据え置いている。
■住友鉱 <5713> 3,801円 (-387円、-9.2%)
東証プライムの下落率9位。住友金属鉱山 <5713> [東証P]が4日続急落。12日取引終了後、25年3月期連結業績予想について売上高を1兆5530億円から1兆5550億円(前期比7.6%増)へ上方修正する一方、純利益を730億円から670億円(同14.3%増)へ下方修正すると発表した。主要な非鉄金属価格について足もとの水準を考慮した上で将来の需給バランスを予測し、各事業の生産・販売計画の状況を踏まえた。利益見通しの下振れを嫌気した売りが出た。
※13日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋