14日の株式相場見通し=反発か、米CPI通過で買い戻し優勢に
14日の東京株式市場は主力株をはじめ広範囲に買い戻しが入り、日経平均は反発しそうだ。前日は後場に下げ足を強め600円を超える下落となったが、きょうはリバウンド狙いの動きが顕在化し、フシ目の3万9000円台回復を視界に入れる場面も想定される。前日の欧州株市場では主要国の株価が総じて軟調な地合いが続いたが、米国株市場ではNYダウが朝方にマイナス圏に沈む場面はあったが、おおむねプラス圏で推移した。この日発表された10月の米消費者物価指数(CPI)は総合指数、コア指数ともに市場コンセンサスと合致する内容で、投資家の不安心理を後退させた。12月のFOMCではFRBが3会合連続で利下げを行うとの見方が強まり、買いを後押しした。ただ、上値も重く引け際にダウは上げ幅を縮小し、小幅な上昇にとどまったほか、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数はマイナス圏で着地している。欧米株市場は依然として不安定な値動きが続いているが、米CPI発表を波乱なく通過したことは安心材料。東京市場では前日に日経平均が先物主導で大幅な下げをみせた反動で、ショート筋の買い戻しなどが全体相場を押し上げる展開が見込まれる。外国為替市場で一段と円安が進んでいることは警戒材料ともなり得るが、輸出セクターには追い風として意識されそうだ。
13日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比47ドル21セント高の4万3958ドル19セントと反発。ナスダック総合株価指数は同50.676ポイント安の1万9230.739だった。
日程面では、きょうは週間の対外・対内証券売買契約、10月の投信概況など。海外では9月のユーロ圏鉱工業生産、10月の米卸売物価指数(PPI)、週間の米新規失業保険申請件数など。