<注目銘柄>=中外炉、PBR1倍の早期達成に注力
中外炉工業<1964>はPBR1倍の早期達成に向けた施策を推進。「豊富な受注残を背景に、プロジェクト工程管理及び調達コスト削減などを更に強化」することや、「より充実した株主還元、安定的・継続的な配当の実施」などを掲げている。
足もと業績は堅調で、10月31日に公表した25年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算は、営業損益が7700万円の黒字(前年同期は2億5000万円の赤字)で着地。下期は受注残案件の海外鉄鋼向けプロセスラインや機械部品・半導体部材熱処理炉などの工事が進捗するとみて、通期計画は従来通り25億7000万円(前期比74.0%増)としている。
足もとでは黒字浮上を手掛かりとした買いが一服しているものの、日足チャートでは25日移動平均線と75日移動平均線とのゴールデンクロスが実現。指標面には割安感があり、上値を試す展開を期待したい。(参)