<マ-ケット日報> 2024年11月14日

市況
2024年11月14日 16時40分

14日の市場は日経平均が3日続落。終値は前日比185円安の3万8535円だった。前日の米国株が反発した流れに乗って買い先行のスタート。10時前には360円ほど値上がりする場面があった。しかし、買い一巡後は最近の相場らしく戻り売りに押されて軟調となる展開。1ドル=156円台に一時入った円安にもかかわらず買い手の乏しい状態が続いている。米長期金利の高止まりが警戒されている面もあって、終盤はじわじわと下げ幅を広げてしまった。

昨日の米国市場はインフレ指標の落ち着きを好感してダウ平均は小反発した。この日発表された10月の米消費者物価指数の伸び率が事前予想通りだったことから過度なインフレ警戒感が後退。これで次回12月のFRBの利下げ観測も維持された。一方、相場は短期的な過熱感が意識されて上値も重い状態。かなり買い上げてきているだけにここは少しでも調整した方が相場にとっては良いだろう。ハイテク株の多いナスダック指数は小幅続落となっている。

さて、東京市場は日経平均が本日も陰線を引くなど軟調な展開。米長期金利の上昇や円安から日銀が利上げに動くのではとの観測も一部出始めて売り材料視されている。米国では議会下院でも共和党が過半数を確保する見通し(いわゆるトリプルレッド)でトランプ独裁色が強まっている。米国には良いが他国には逆風となる面もあり手放しで喜べる内容ではない。調整はもう少し続きそうだ。(ストック・データバンク 編集部)

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