【市場反応】米10月PPIは加速、新規失業保険申請件数は減少、ドル買い優勢

市況
2024年11月14日 23時31分

米国労働統計局が発表した10月生産者物価指数(PPI)は前月比+0.2%と、予想通り9月+0.1%から伸びが拡大。9月も0.0%から+0.1%へ上方修正された。前年比では+2.4%と、伸びが9月+1.9%から拡大し7月来で最大。9月分は+1.8%から+1.9%へ上方修正された。コア指数は前月比+0.3%と、9月+0.2%から伸びが拡大。前年比では+3.1%。伸びは9月+2.9%から予想以上に拡大し、6月来で最大となった。

同時刻に発表された米先週分新規失業保険申請件数(11/9)は4000件減の+21.7万件と予想22.0万件を下回り5月来の低水準となった。失業保険継続受給者数(11/2)は+187.3万人と前回188.4万人から減少した。

PPIが消費者物価指数(CPI)と同様、ディスインフレの停滞を示したほか、労働市場の底堅さが示され、利下げ観測が若干後退し米国債相場は一時反落。2年債利回りは4.26%から4.31%まで上昇した。ドル買いも強まり、ドル・円は155円80銭から156円20銭まで上昇。ユーロ・ドルは1.0542ドルから1.0513ドルまで下落。ポンド・ドルは1.2680ドルから1.2646ドルまで下落した。

【経済指標】

・米・10月生産者物価指数:前月比+0.2%(予想:+0.2%、9月:+0.1%←0.0%)

・米・10月生産者物価コア指数:前月比+0.3%(予想:+0.2%、9月:+0.2%←+0.2%)

・米・10月生産者物価指数:前年比+2.4%(予想:+2.3%、9月:+1.9%←+1.8%)

・米・10月生産者物価コア指数:前年比+3.1%(予想:+3.0%、9月:+2.9%←+2.8%)

・米・先週分新規失業保険申請件数:+21.7万件(予想:22.0万件、前回:22.1万件)

・米・失業保険継続受給者数:+187.3万人(予想:186.9万人、前回:188.4万人←189.2万人)

《KY》

提供:フィスコ

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