アジア株 上海香港は急反発 中国10月小売売上高4.8%増、昨年末以来の高水準 不動産市場も改善
アジア株 上海香港は急反発 中国10月小売売上高4.8%増、昨年末以来の高水準 不動産市場も改善
東京時間11:14現在
香港ハンセン指数 19577.59(+141.78 +0.73%)
中国上海総合指数 3389.11(+9.50 +0.30%)
台湾加権指数 22864.67(+149.29 +0.66%)
韓国総合株価指数 2408.15(-10.71 -0.44%)
豪ASX200指数 8256.80(+32.85 +0.40%)
アジア株は韓国を除いて上昇。
米中対立激化や米利下げ期待が後退しており投資家心理が悪化している。パウエルFRB議長は米経済は良好だとして利下げ急がない姿勢を示した。米経済統計やトランプ政権によるインフレ加速で米利下げ停止観測が一段と高まっている。特に香港市場にとってはネガティブ、香港は金融政策を米国に連動させている。ただ、中国10月の経済統計が好調だったことは唯一の救い。上海株と香港株は急反発してる。
中国10月の小売売上高は前年同月比+4.8%と9月の+3.2%から大幅増となり、昨年末以来の高水準となった。市場予想も大きく上回った。9月末の一連の景気刺激策を受け消費者心理が改善、10月大型連休中の消費支出が回復した。10月の住宅販売価格は下落ペースが鈍化、9月末の不動産支援策の効果が出始めたようだ。新築住宅価格は今年3月以降で最も低い下落率となり、中古住宅価格の下落率は約1年ぶり低水準となった。
香港市場では通信サービスや金鉱、ハイテク、自動車関連が買い戻されている。JDドットコムは3.4%安、四半期決算の売上高が市場予想に届かなかったことが嫌気されている。韓国株は下落、米シティは韓国株の投資判断を「中立」から「アンダーウエート」に引き下げた。