話題株ピックアップ【昼刊】:青山財産、オイシックス、ギフティ
■青山財産ネットワークス <8929> 1,719円 +300 円 (+21.1%) ストップ高 11:30現在
青山財産ネットワークス<8929>が続急伸し、年初来高値を更新した。14日の取引終了後、取得総数125万株(自己株式を除く発行済み株式総数の5.12%)、取得総額21億円を上限とする自社株買いの実施を発表した。あわせてチェスター(東京都中央区)グループを傘下に迎え入れることで、ビジネスを強化する方針を示しており、これらを好感した買いが入ったようだ。自社株の取得期間は11月15日から来年5月14日まで。チェスターグループは全国に14拠点を展開する相続の専門家集団として、23年度の相続税申告件数は業界トップクラスという。あわせて開示した24年12月期第3四半期累計(1~9月)の連結決算は、売上高が前年同期比24.2%増の319億900万円、最終利益が同33.3%増16億8900万円だった。
■マクロミル <3978> 971円 +150 円 (+18.3%) ストップ高買い気配 11:30現在 東証プライム 上昇率トップ
マクロミル<3978>がカイ気配。同社は14日の取引終了後、欧州系投資ファンドのCVCキャピタル・パートナーズ傘下のTJ1(東京都千代田区)がマクロミルに対し、完全子会社化を目的に1株1150円でTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。マクロミルの株価はTOB価格にサヤ寄せする動きとなっている。買付予定数の下限は2566万500株(所有割合65.87%)で、上限は設定しない。TOB成立後、所定の手続きを経て、マクロミルは上場廃止となる予定。ファンドの傘下に入ることで事業投資を機動的に行い、中長期的な成長戦略を実行していく方針。買付期間は11月15日から12月26日。マクロミルはTOBに賛同の意見を表明し、株主に応募を推奨した。東京証券取引所は11月14日、マクロミルを監理銘柄(確認中)に指定した。
■オイシックス・ラ・大地 <3182> 1,412円 +205 円 (+17.0%) 11:30現在 東証プライム 上昇率2位
オイシックス・ラ・大地<3182>が急反発している。14日の取引終了後に発表した9月中間期連結決算が、売上高1257億600万円(前年同期比2.2倍)、営業利益33億3200万円(同60.9%増)、純利益24億1700万円(同72.5%増)と大幅な増収増益となったことが好感されている。前期第4四半期にシダックスグループを連結化したことに加えて、BtoCサブスク事業における商品原価や物流・配送コストの改善効果も寄与した。なお、25年3月期通期業績予想は、売上高2550億円(前期比71.8%増)、営業利益70億円(同36.1%増)、純利益32億円(同22.3%減)の従来見通しを据え置いている。
■フィナHD <4419> 1,038円 +150 円 (+16.9%) ストップ高 11:30現在
Finatextホールディングス<4419>がストップ高の水準となる前営業日比150円高の1038円に買われた。14日の取引終了後、25年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比65.4%増の34億5100万円、経常損益は4億200万円の黒字(前年同期は1億8100万円の赤字)、最終損益は2億8700万円の黒字(同3億1100万円の赤字)となった。経常損益の黒字幅は、通期の計画に対して進捗率が63%となった。最終黒字額については通期計画を超過しているとあって、好感されたようだ。金融インフラストラクチャ事業では証券向けビジネスが成長。パートナー数が増加し、フロー収益と従量課金収益が大幅な増収となった。
■ギフティ <4449> 1,092円 +150 円 (+15.9%) ストップ高 11:30現在 東証プライム 上昇率3位
ギフティ<4449>がストップ高の1092円に買われている。14日の取引終了後に発表した第3四半期累計(1~9月)連結決算が、売上高68億6000万円(前年同期比29.4%増)、営業利益13億8500万円(同9.7%増)となり、7~9月期では79.9%営業増益と大幅増益となったことに加えて、期末配当予想を無配から10円へ引き上げ初配当を実施すると発表したことが好感されている。「giftee for Business」サービスで過去最大規模の大型案件をはじめ、法人からの高い需要が継続した。また、「giftee」サービスも個人の需要の着実な獲得により会員数が堅調に増加した。なお、24年12月期通期業績予想は、売上高91億900万円(前期比26.0%増)、営業利益17億200万円(同34.3%増)の従来見通しを据え置いている。
■エニマインド <5027> 1,134円 +150 円 (+15.2%) ストップ高 11:30現在
AnyMind Group<5027>がストップ高まで買われている。同社は14日取引終了後、24年12月期通期の連結業績予想を修正。営業利益の見通しを従来の19億5000万円から24億円(前期比3.2倍)に引き上げたことが好感されているようだ。クライアントへの支援内容の拡大による案件規模の拡大や、生成AI活用による業務効率化の取り組みなどにより、生産性が向上したことが主な要因だという。なお、売上収益予想については従来通り491億900万円(同46.8%増)で据え置いている。また、同日にはフィリピンでのEC支援事業をより強化することを目的に、同国に子会社を設立することも明らかにしている。
■かんぽ生命保険 <7181> 3,065円 +377 円 (+14.0%) 11:30現在 東証プライム 上昇率4位
かんぽ生命保険<7181>が急伸。14日取引終了後、25年3月期連結業績予想について純利益を790億円から1200億円(前期比37.8%増)へ上方修正すると発表。あわせて自社株買いの実施を明らかにしており、これらが好感され買いを呼び込んでいる。運用環境の好転による資産運用収益の増加が業績を押し上げる見通し。自社株買いの取得上限は3000万株(自己株式を除く発行済み株数の7.8%)、または350億円で、期間は11月15日から来年11月14日まで。
■エムアップ <3661> 1,511円 +165 円 (+12.3%) 11:30現在 東証プライム 上昇率5位
エムアップホールディングス<3661>が大幅反発。14日取引終了後、25年3月期連結業績予想について売上高を200億円から240億円(前期比29.2%増)へ、営業利益を34億円から39億円(同38.1%増)へ上方修正すると発表。これを好感した買いが集まっている。新規ファンクラブの開設が順調に進んだほか、既存ファンクラブでも想定を超えて新規会員の獲得が進み、有料会員数が大きく増加しているため。電子チケットの取り扱い枚数やeコマースでの商品取り扱いが好調なことも寄与する。
■東プレ <5975> 1,916円 +201 円 (+11.7%) 11:30現在 東証プライム 上昇率6位
14日に決算を発表。「今期経常を25%上方修正、配当も10円増額」が好感された。
東プレ <5975> [東証P] が11月14日大引け後(16:00)に決算を発表。25年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比74.2%減の49.7億円に大きく落ち込み、従来予想の65億円を下回って着地。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の60円→70円(前期は55円)に増額修正した。
■セーフィー <4375> 840円 +56 円 (+7.1%) 11:30現在
14日に決算を発表。「1-9月期(3Q累計)経常が赤字縮小で着地・7-9月期も赤字縮小」が好感された。
セーフィー <4375> [東証G] が11月14日大引け後(15:30)に決算を発表。24年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常損益は3億8900万円の赤字(前年同期は8億5200万円の赤字)に赤字幅が縮小した。
■前田工繊 <7821> 1,807円 +114 円 (+6.7%) 11:30現在
14日に決算を発表。「7-9月期(1Q)経常は23%増益で着地」が好感された。
前田工繊 <7821> [東証P] が11月14日大引け後(15:30)に決算を発表。25年6月期第1四半期(7-9月)の連結経常利益は前年同期比22.9%増の33.4億円に伸び、7-12月期(上期)計画の60億円に対する進捗率は55.8%に達し、さらに前年同期の49.8%も上回った。
■フェローテク <6890> 2,493円 +156 円 (+6.7%) 11:30現在
14日に決算を発表。「上期経常は一転2%増益で上振れ着地、今期配当を10円増額修正」が好感された。
フェローテックホールディングス <6890> [東証S] が11月14日大引け後(15:30)に決算を発表。25年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比1.7%増の154億円となり、従来の4.7%減益予想から一転して増益で着地。同時に、今期の年間配当を従来計画の100円→110円(前期は100円)に増額修正した。
同時に発表した「0.42%を上限に自社株買いを実施」も買い材料。
発行済み株式数(自社株を除く)の0.42%にあたる20万株(金額で5億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は11月15日から25年3月31日まで。
■西日本鉄道 <9031> 2,341円 +143.5 円 (+6.5%) 11:30現在
14日に決算を発表。「今期経常を一転5%増益に上方修正」が好感された。
西日本鉄道 <9031> [東証P] が11月14日大引け後(16:00)に決算を発表。25年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比25.1%増の132億円に伸び、従来の11.0%減益予想から一転して増益で着地。併せて、通期の同利益を従来予想の225億円→258億円(前期は245億円)に14.7%上方修正し、一転して5.1%増益見通しとなった。
■朝日インテック <7747> 2,605円 +158 円 (+6.5%) 11:30現在
朝日インテック<7747>が急反発している。14日の取引終了後に発表した第1四半期(7~9月)連結決算が、売上高311億8400万円(前年同期比8.6%増)、営業利益97億2600万円(同20.9%増)、純利益67億8400万円(同11.7%増)と大幅増益となったことが好感されている。PCIガイドワイヤーや貫通カテーテルを中心に、欧州を除く全地域で循環器領域の需要が増加したほか、脳・末梢・腹部・消化器・ロボティクスなど非循環器領域も伸長。また為替が円安だったことも寄与した。なお、25年6月期通期業績予想は、売上高1167億3700万円(前期比8.5%増)、営業利益252億1000万円(同13.9%増)、純利益188億300万円(同18.9%増)の従来見通しを据え置いている。同時に、中国広西チワン族自治区に医療機器の製造・開発を行う100%子会社を来年2月をメドに設立すると発表。また、金型設計・製造のニッタモールド(滋賀県甲賀市)の全株式を来年1月6日付で取得し子会社化すると発表しており、これらも好材料視されているようだ。
■UUUM <3990> 445円 +80 円 (+21.9%) ストップ高買い気配 11:30現在
UUUM<3990>がストップ高の水準となる前営業日比80円高の445円でカイ気配となっている。同社は14日の取引終了後、フリークアウト・ホールディングス<6094>がUUUMに対し、完全子会社化を目的に1株532円でTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。UUUMの株価はTOB価格にサヤ寄せする動きとなっている。買付予定数の下限は307万9318株(所有割合15.09%)で、上限は設定しない。TOB成立後、所定の手続きを経て、UUUMは上場廃止となる見通し。フリークHDは連結子会社であるUUUMを完全子会社化し、インフルエンサーマーケティング事業の拡大につなげる。買付期間は11月15日から12月26日。UUUMはTOBに賛同の意見を表明し、株主に応募を推奨した。東京証券取引所は11月14日、UUUMを監理銘柄(確認中)に指定した。
●ストップ高銘柄
オムニプラス <7699> 646円 +100 円 (+18.3%) ストップ高 11:30現在
THECOO <4255> 665円 +100 円 (+17.7%) ストップ高 11:30現在
Speee <4499> 3,455円 +501 円 (+17.0%) ストップ高 11:30現在
Hmcomm <265A> 1,070円 +150 円 (+16.3%) ストップ高買い気配 11:30現在
など、20銘柄
●ストップ安銘柄
ライスカレー <195A> 768円 -150 円 (-16.3%) ストップ安 11:30現在
サンウェルズ <9229> 822円 -150 円 (-15.4%) ストップ安売り気配 11:30現在
東邦亜鉛 <5707> 827円 -150 円 (-15.4%) ストップ安 11:30現在
デルタフライ <4598> 579円 -100 円 (-14.7%) ストップ安 11:30現在
電通グループ <4324> 4,097円 -700 円 (-14.6%) ストップ安 11:30現在
など、8銘柄
株探ニュース