話題株ピックアップ【夕刊】(1):オイシックス、ネットプロ、青山財産
■オイシックス・ラ・大地 <3182> 1,492円 +285 円 (+23.6%) 本日終値 東証プライム 上昇率トップ
オイシックス・ラ・大地<3182>が急反発。14日の取引終了後に発表した9月中間期連結決算が、売上高1257億600万円(前年同期比2.2倍)、営業利益33億3200万円(同60.9%増)、純利益24億1700万円(同72.5%増)と大幅な増収増益となったことが好感された。前期第4四半期にシダックスグループを連結化したことに加えて、BtoCサブスク事業における商品原価や物流・配送コストの改善効果も寄与した。なお、25年3月期通期業績予想は、売上高2550億円(前期比71.8%増)、営業利益70億円(同36.1%増)、純利益32億円(同22.3%減)の従来見通しを据え置いている。
■ネットプロ <7383> 441円 +80 円 (+22.2%) ストップ高 本日終値 東証プライム 上昇率2位
ネットプロテクションズホールディングス<7383>はストップ高。14日取引終了後、25年3月期連結業績予想について売上高を230億円から232億8100万円(前期比11.7%増)へ、営業利益を10億8000万円から17億円(前期6億2700万円の赤字)へ上方修正すると発表。各サービスでの与信や請求業務の改善による原価抑制、販管費の効率化に取り組んだことが奏功し、上期の業績が好調だった。今後も堅調に推移すると想定し、通期見通しを引き上げた。
■青山財産ネットワークス <8929> 1,700円 +281 円 (+19.8%) 一時ストップ高 本日終値
青山財産ネットワークス<8929>が続急伸し、年初来高値を更新した。14日の取引終了後、取得総数125万株(自己株式を除く発行済み株式総数の5.12%)、取得総額21億円を上限とする自社株買いの実施を発表した。あわせてチェスター(東京都中央区)グループを傘下に迎え入れることで、ビジネスを強化する方針を示しており、これらを好感した買いが入ったようだ。自社株の取得期間は11月15日から来年5月14日まで。チェスターグループは全国に14拠点を展開する相続の専門家集団として、23年度の相続税申告件数は業界トップクラスという。あわせて開示した24年12月期第3四半期累計(1~9月)の連結決算は、売上高が前年同期比24.2%増の319億900万円、最終利益が同33.3%増の16億8900万円だった。
■イーエムシステムズ <4820> 640円 +100 円 (+18.5%) ストップ高 本日終値 東証プライム 上昇率3位
イーエムシステムズ<4820>がストップ高。14日の取引終了後、24年12月期の連結業績・配当予想の修正について発表。今期の売上高予想を従来見通しから17億2500万円増額して237億3900万円(前期比16.6%増)、経常利益予想を13億100万円増額して45億100万円(同56.9%増)に修正したほか、期末配当予想は13円増額して20円とした。電子処方箋や関連オプションソフトの導入がチェーン薬局を中心に加速した影響などを業績予想に織り込んだ。年間配当予想は前期比15円増配の29円となる。一方、医科システム事業及び介護・福祉システム事業でのサーバーやソフトウェアなど固定資産で減損損失を計上したことに伴い、今期の最終利益予想は1億8100万円減額して19億7800万円(同0.8%増)に見直した。加えて、自己株式400万株(発行済み株式総数の5.37%)を12月16日に消却する予定だと開示。新たな中期経営計画も公表した。
■マクロミル <3978> 971円 +150 円 (+18.3%) ストップ高 本日終値 東証プライム 上昇率4位
マクロミル<3978>がストップ高。同社は14日の取引終了後、欧州系投資ファンドのCVCキャピタル・パートナーズ傘下のTJ1(東京都千代田区)がマクロミルに対し、完全子会社化を目的に1株1150円でTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。マクロミルの株価はTOB価格にサヤ寄せする動きとなっている。買付予定数の下限は2566万500株(所有割合65.87%)で、上限は設定しない。TOB成立後、所定の手続きを経て、マクロミルは上場廃止となる予定。ファンドの傘下に入ることで事業投資を機動的に行い、中長期的な成長戦略を実行していく方針。買付期間は11月15日から12月26日。マクロミルはTOBに賛同の意見を表明し、株主に応募を推奨した。東京証券取引所は11月14日、マクロミルを監理銘柄(確認中)に指定した。
■バイセル <7685> 4,590円 +700 円 (+18.0%) ストップ高 本日終値
BuySell Technologies<7685>が続伸。14日の取引終了後に発表した第3四半期累計(1~9月)連結決算が、売上高441億9000万円(前年同期比48.2%増)、営業利益37億1100万円(同2.4倍)となり、あわせて12月31日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表したことが好感された。出張訪問買い取り事業、グループ店舗買い取り事業ともに単価向上施策や戦略的なリピート獲得が奏功したほか、今期に入り新たに2社を連結化したことが牽引した。また、販管費の効率化により費用の増加を抑制し、大幅増益を達成した。24年12月期通期業績予想は、売上高618億5000万円(前期比45.3%増)、営業利益46億8000万円(同67.4%増)の従来見通しを据え置いたが、会社側では第3四半期時点の営業利益は社内計画を超過しているとし、戦略的な在庫キャリーを実施するため通期計画を据え置くものの、利益は「計画並み~やや上回る水準」での着地を見込むとしている。
■ギフティ <4449> 1,092円 +150 円 (+15.9%) ストップ高 本日終値 東証プライム 上昇率5位
ギフティ<4449>がストップ高。14日の取引終了後に発表した第3四半期累計(1~9月)連結決算が、売上高68億6000万円(前年同期比29.4%増)、営業利益13億8500万円(同9.7%増)となり、7~9月期では79.9%営業増益と大幅増益となったことに加えて、期末配当予想を無配から10円へ引き上げ初配当を実施すると発表したことが好感された。「giftee for Business」サービスで過去最大規模の大型案件をはじめ、法人からの高い需要が継続した。また、「giftee」サービスも個人の需要の着実な獲得により会員数が堅調に増加した。なお、24年12月期通期業績予想は、売上高91億900万円(前期比26.0%増)、営業利益17億200万円(同34.3%増)の従来見通しを据え置いている。
■エニマインド <5027> 1,134円 +150 円 (+15.2%) ストップ高 本日終値
AnyMind Group<5027>がストップ高。同社は14日取引終了後、24年12月期通期の連結業績予想を修正。営業利益の見通しを従来の19億5000万円から24億円(前期比3.2倍)に引き上げたことが好感されたようだ。クライアントへの支援内容の拡大による案件規模の拡大や、生成AI活用による業務効率化の取り組みなどにより、生産性が向上したことが主な要因だという。なお、売上収益予想については従来通り491億900万円(同46.8%増)で据え置いている。また、同日にはフィリピンでのEC支援事業をより強化することを目的に、同国に子会社を設立することも明らかにしている。
■フィナHD <4419> 1,015円 +127 円 (+14.3%) 一時ストップ高 本日終値
Finatextホールディングス<4419>がストップ高。14日の取引終了後、25年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比65.4%増の34億5100万円、経常損益は4億200万円の黒字(前年同期は1億8100万円の赤字)、最終損益は2億8700万円の黒字(同3億1100万円の赤字)となった。経常損益の黒字幅は、通期の計画に対して進捗率が63%となった。最終黒字額については通期計画を超過しているとあって、好感されたようだ。金融インフラストラクチャ事業では証券向けビジネスが成長。パートナー数が増加し、フロー収益と従量課金収益が大幅な増収となった。
■東プレ <5975> 1,936円 +221 円 (+12.9%) 本日終値 東証プライム 上昇率6位
東プレ<5975>が急伸。14日の取引終了後、25年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績・配当予想を見直した。経常利益予想を従来の見通しから40億円増額して200億円(前期比47.1%減)、最終利益予想を30億円増額して130億円(同24.0%減)に修正。9月30日を基準日とする中間配当を従来の予想から5円増額して35円としたうえで、期末配当予想も5円増額し35円に引き上げており、好感されたようだ。為替相場の変動による換算影響などを踏まえて業績予想を見直した。今期の売上高と営業利益の見通しは据え置いている。年間配当予想は前期比15円増配の70円となる。9月中間期の売上高は前年同期比7.8%増の1787億300万円、最終利益は同79.7%減の27億3900万円だった。
株探ニュース