ダウ先物は下落 トランプトレードの調整が続く=米国株
米株価指数先物(12月限)(NY時間08:43)(日本時間22:43)
ダウ先物 43736(-165.00 -0.38%)
S&P500 5945.75(-32.50 -0.54%)
ナスダック100先物 20820.75(-191.00 -0.91%)
きょうの米株価指数先物市場でダウ先物が下落しているほか、ナスダック100も売りが強まっている。これまでのトランプトレードに調整の動きが見られている中で、前日のパウエルFRB議長の講演が調整の背中を押しているようだ。
議長は利下げを急いではおらず、慎重に行動する意向を強調していた。これを受けて市場は利下げ期待を後退させており、CMEのフェドウォッチでは55%程度まで12月利下げの確率を低下させている。
先ほど発表の10月の米小売売上高は、全体こそ予想を上回る内容となったものの、自動車を除いたコアは予想を下回っていた。しかし、前回分の上方修正を考慮すると、底堅い個人消費が示されている。パウエルFRB議長の前日の講演を裏付ける結果ではあるが、いまのところ米株式市場の反応は限定的。
一部からは、「投資家は一息ついて、トランプトレードが正当なものであるかどうかを評価しているところだ。目下、株価を転落させるような材料は見当らないが、投資家は常にこのトレンドを終わらせるような要因がないか、周囲をうかがっている」との声も聞かれる。
一方、ナスダック100の下げは、半導体製造装置のアプライド・マテリアルズ<AMAT>が前日引け後の決算を受けて時間外で下落していることが影響している模様。1株利益、売上高とも予想を上回ったものの、第1四半期の売上高見通しが予想を下回ったことで、需要低迷への懸念も広がっている模様。この決算を受けて、他の半導体製造装置株も時間外で軟調な動きを見せている。
ドミノ・ピザ<DPZ>が時間外で上昇。バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイ<BRK.B>が7-9月期に同社株を購入したことが米証券取引委員会(SEC)への提出文書で明らかとなった。
情報分析ソフトのパランティア・テクノロジーズ<PLTR>が時間外で上昇。同社はAI関連株としても認識されている。同社はニューヨーク証券取引所への上場を11月25日までで終了し、翌26日よりナスダックでの取引されると発表した。
低軌道衛星を利用したブロードバンド・ネットワークを構築するASTスペースモバイル<ASTS>が時間外で下落。前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、売上高が予想を下回ったほか、EBITDAの赤字も予想以上に膨らんだ。
(NY時間08:53)(日本時間22:53)時間外
アプライド<AMAT> 169.00(-17.00 -9.14%)
ドミノ・ピザ<DPZ> 455.00(+19.03 +4.36%)
パランティア<PLTR> 60.85(+1.67 +2.82%)
ASTスペースモバイル<ASTS> 23.80(-3.00 -11.19%)
アップル<AAPL> 226.01(-2.21 -0.97%)
マイクロソフト<MSFT> 423.50(-3.39 -0.79%)
アマゾン<AMZN> 210.10(-1.38 -0.65%)
アルファベット<GOOG> 176.50(-0.85 -0.48%)
テスラ<TSLA> 311.82(+0.64 +0.21%)
メタ<META> 572.93(-4.23 -0.73%)
エヌビディア<NVDA> 145.23(-1.53 -1.04%)
AMD<AMD> 137.32(-1.52 -1.09%)
イーライリリー<LLY> 779.00(-7.23 -0.92%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース