本日もワクチン株が下落　ファイザーには別のニュースも＝米国株個別

（NY時間10:16）（日本時間00:16）

ファイザー<PFE>　24.96（-1.06　-4.07%）

モデルナ<MRNA>　37.27（-2.50　-6.28%）

ノババックス<NVAX>　7.11（-0.11　-1.52%）

ビオンテック<BNTX>　97.99（-5.58　-5.38%）

本日もワクチン株が下落。トランプ氏が次期米保健福祉長官にロバート・ケネディ・ジュニア氏を指名したことで売りが強まっている。同氏は反ワクチン活動家として知られ、トランプ氏の選挙集会に参加し、ワクチンなどに関する規制の再検討を主張していた。トランプ氏も声明で「あまりにも長い間、米国人は製薬会社や食品会社による欺瞞、偽情報に押しつぶされてきた」と強調している。

そのような中でファイザー<PFE>が下落しているが、同社については別のニュースも伝わっている。ＮＹタイムズ紙が、ＥＵの一般裁判所に、数十億ユーロ規模のワクチン契約が２０２１年にどのように締結されたのかを欧州委員会に開示するよう訴え、フォン・デア・ライエン欧州委員長とファイザーのブルラＣＥＯとの間のメッセージのやり取りの開示を強制するよう求めた。

ただ、それに対して欧州委員会は、テキストメッセージの提出を拒否。欧州委員会の弁護士は、各国が自国民に十分なワクチンを確保しようと急ぐ中、フォン・デア・ライエン氏とブルラ氏の間でテキストメッセージがやり取りされたことは否定できないが、それらの記録は重要ではないと判断されたため、一切保存されていないと述べた。

「実質的で安定した内容を持たず、一時的な性質のものばかりの通信を記録することは、実質的に不可能で、公益の観点からも望ましくない」とＥＵ裁判所で述べている。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース