スピリット航空、破産法11条適用を申請 上場廃止へ 取引中断=米国株個別
(NY時間10:11)(日本時間00:11)
スピリット航空<SAVE> 取引中断
スピリット航空<SAVE>が取引開始前に米連邦破産法11条の適用をNYで申請した。裁判所に提出した書類によると、資産および負債は10億ドルから100億ドルとされている。
米連邦判事がジェットブルー航空<JBLU>による38億ドル規模の買収を阻止した。業界全体の航空券価格の高騰によりコスト意識の高い旅行者に悪影響が及ぶと判断。フロンティア航空<ULCC>との合併に関する別個の協議も決裂した。大手航空会社による値下げ圧力も強まっていた。その後も同社は債権者との交渉を続ける中で、今回の破産法申請に至った模様。
同社は声明で「同社の忠誠心のある転換社債保有者の大半との間で広範囲にわたる債務再編の合意に達した後、破産を申請することを決断した」と述べている。計画では、7億9500万ドルの負債を株式に交換した後、既存の債権者が同社の経営権を握り、上場廃止となる。
規則に抵触したことから取引は中断している。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース