アルファベット、米司法省が「クローム」売却を裁判所に求める方針 株価への影響限定的=米国株個別
(NY時間10:12)(日本時間00:12)
アルファベット<GOOG> 176.69(-0.11 -0.06%)
米司法省は、アルファベット<GOOG>傘下のグーグルにインターネット閲覧ソフト「クローム」の売却を命じるよう裁判所に求める方針を固めたと伝わった。ブルームバーグが関係者の話として伝えた。実現すれば、世界有数の巨大IT企業に反トラスト法に基づく事業売却を求める歴史的ケースとなる。米司法省は、コロンビア特別区(首都ワシントン)連邦地裁のメータ判事に対し、AIとスマートフォンのOS「アンドロイド」に関する措置をグーグルに求めるよう要請する方針。
メータ判事は今年8月にグーグルがオンライン検索サービスと検索テキスト広告市場で反トラスト法に違反したとの判断を示した。グーグル側は判決を不服として争う構え。
米司法省の反トラスト法執行担当者と訴訟に参加した複数の州当局は20日にも、独占の弊害解消に向け、データライセンシング(使用許可)要件をグーグルに課す是正案もメータ判事に示す予定だとも伝えている。
クロームは多くのユーザーが利用しており、米市場で約61%のシェアを握る。
ただ、株価への影響はいまのところ限定的。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース