19日の米株式市場の概況、NYダウ4日続落 ウクライナ情勢緊迫化が投資家心理冷やす
19日の米株式市場では、NYダウが前日比120.66ドル安の4万3268.94ドルと4日続落した。ウクライナがロシアに対して長距離地対地ミサイルによる軍事施設への攻撃を行った。ロシアは核兵器の使用条件に関する抑止力の国家指針を改定。投資家の不安心理を高める要因となった。一方で、攻撃がその後エスカレートする兆しをみせなかったことは、買い戻しを誘う要因となった。決算発表を20日に控えるエヌビディア<NVDA>が買われたことはハイテク関連株を下支えした。
インテル<INTC>やユナイテッドヘルス・グループ<UNH>が売られ、ナイキ<NKE>やスリーエム<MMM>が冴えない展開。ロウズ・カンパニーズ<LOW>が下値を探り、H&Rブロック<HRB>が大幅安となった。半面、ウォルマート<WMT>が上伸し、ボーイング<BA>とコカ・コーラ<KO>がしっかり。C3・ai<AI>が急伸し、GEベルノバ<GEV>が高い。
ナスダック総合株価指数は195.662ポイント高の1万8987.468と続伸。テスラ<TSLA>やアルファベット<GOOG>、アマゾン・ドット・コム<AMZN>が堅調推移。アーム・ホールディングス<ARM>が反発し、スーパー・マイクロ・コンピューター<SMCI>が株価水準を大きく切り上げ、シンボティック<SYM>が急騰した。一方、インテュイット<INTU>とインサイト<INCY>が安い。