三桜工が続伸し大底圏から浮上気配、データセンター向け水冷製品で商機捉える
三櫻工業<6584>が続伸。大底圏での3陽連示現で大勢トレンド転換の兆しをみせている。米エヌビディア<NVDA>の決算発表を目前に投資家サイドの思惑が錯綜しているが、業績や今後の収益見通しだけでなく、マーケットでは同社が展開する次世代半導体「ブラックウェル」の電力消費量の多さとそれに伴う発熱問題も俎上に載っている。つれてデータセンターの液体冷却に対する関心が高まっているが、三桜工が手掛けるサーマルソリューション(水冷製品)はスーパーコンピューター「富岳」でも採用実績があり、データセンター向け冷却ソリューションの関連有力株として浮上している。このほか、地熱発電分野でも注目され、東京工業大学(現・東京科学大学)と共同で地熱や工場廃熱などを利用した発電技術で研究開発を進捗させている。