今日の為替市場ポイント:◆ユーロ編◆リスク選好的なユーロ買い・円売りがただちに強まる可能性は低い見通し

通貨
2024年11月21日 9時16分

ユーロ・ドルは、1.0341ドル(2017/01/03)まで下落したが、1.2537ドル(2018/02/18)まで上昇。その後、0.9536(2022/09/28)まで反落したが、2024年にかけて1.1ドル台まで戻している。ユーロ・円は英国民投票で欧州連合(EU)からの離脱が決定し、一時109円57銭(2016/06/24)まで急落。その後137円50銭(2018/2/2)まで買われたあと、長期間伸び悩んだが、日欧金利差の拡大や円安・ドル高の進行を受けて175円16銭(2024/7/10)まで上昇。欧州中央銀行(ECB)は12月に追加利下げを行う可能性はあるが、中長期的な政策金利見通しは不透明。一方、欧米とロシアの対立が深まっているため、リスク選好的なユーロ買い・円売りがただちに強まる可能性は低いとみられる。

【ユーロ売り要因】

・ECBによる12月追加利下げ観測

・ユーロ圏のインフレ見通しは不透明

・ドイツ経済の停滞懸念

【ユーロ買い要因】

・ECBの政策金利が来年にかけて大幅に低下するとの見方は後退

・日本銀行による金融正常化への期待は後退

・主要国の株高

《CS》

提供:フィスコ

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