スノーフレークが決算受け大幅高 新製品の好評を示唆=米国株個別
(NY時間09:43)(日本時間23:43)
スノーフレーク<SNOW> 165.74(+36.62 +28.36%)
クラウドを活用したビッグデータの保管分析サービスを手掛けるスノーフレーク<SNOW>が大幅高。前日引け後に8-10月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。進行中の残存履行義務も予想を上回っている。ガイダンスも公表し、通期の製品売上高の見通しを上方修正した。新たに投入した製品が顧客に好評であることが示唆された。
同社のソフトウエアは、様々なソースからデータを収集し、整理・分析する。同社は生成AIを活用してより多様なデータを分析できる製品を導入してきた。
同社は、非構造化データの取り込みを容易にする新興企業データボロ社の買収に合意したことも明らかにした。非構造化データとは他のソースから得られた整理されていない情報で、生成AIが扱う対象になることが多い。
今回の決算を受けてアナリストからの目標株価引き上げも相次いでいる。「同社については常に、バリュエーションが最大の逆風となっていたが、決算を受けた時間外での株価の大幅高にもかかわらず、株価収益率(PER)は12倍で推移しており、大型株ソフトウェアの平均12倍と一致している」との指摘も出ていた。
(8-10月・第3四半期)
・1株利益(調整後):0.20ドル(予想:0.15ドル)
・売上高:9.42億ドル(予想:8.99億ドル)
製品:9.03億ドル(予想:8.57億ドル)
プロフェッショナル・その他:4180万ドル(予想:4080万ドル)
・粗利益率(調整後):73.0%(予想:71.8%)
・売上維持率:127.0%(予想:124.2%)
・進行中の残存履行義務:57.0億ドル(予想:52.2億ドル)
(11-1月・第4四半期見通し)
・製品売上高:9.06~9.11億ドル(予想:8.91億ドル)
・営業利益率(調整後):4%
(通期見通し)
・製品売上高:34.3億ドル(従来:33.6億ドル)(予想:33.6億ドル)
・営業利益率(調整後):4%(予想:3%)
【企業概要】
メンテナンス費用がほぼ不要なデータクラウドの開拓に取り組む。クラウドネイティブアーキテクチャ上に構築されるプラットフォームにより、顧客はデータを単一の信頼できる情報源に統合し、有意義なビジネス洞察の推進、アプリケーションの強化、地域やパブリッククラウド間でのデータ共有が可能となる。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース