ダウ平均は続伸 IT・ハイテク株に売り アルファベットの下げきつい エヌビディアも軟調=米国株序盤
NY株式21日(NY時間12:19)(日本時間02:19)
ダウ平均 43765.47(+357.00 +0.82%)
ナスダック 18912.59(-53.55 -0.28%)
CME日経平均先物 38195(大証終比:+155 +0.41%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は続伸。注目のエヌビディア<NVDA>の決算が前日引け後に発表された。予想を上回る力強い決算とガイダンスを示したものの、発表後は時間外でネガティブな反応を見せていた。一時5%超下落した場面も見られたが、日付が変わって朝方はプラスに転じる場面も見られていた。
前回、前々回のような予想から大きく上方乖離した強さではなかったことから物足りなさもあったようだが、数字を分析する中で力強い内容ではあった。
ただ、上値では地政学リスクも引き続き意識され、米株式市場は戻り売りに押されている。エヌビディアも下げに転じている。ロシアが大陸間弾道ミサイル(ICBM)を使用したとウクライナが発表。ウクライナが西側の兵器でロシア領内を攻撃したことに対する報復の意味合いがありそうで、戦争が再び大きくエスカレートしている。
本日はアルファベット<GOOG>が下げており、IT・ハイテク株を圧迫している。一部で観測報道が流れていたが、前日遅くに米司法省と複数の州当局が、同社傘下のグーグルの独占解消に向け、インターネット閲覧ソフト「クローム」の売却命令などを求めるビジネス手法の是正案を裁判所に提出した。米司法省と各州の反トラスト法執行担当者は、グーグルのウェブブラウザーの強固な支配が判決で指摘された事実を踏まえ、クロームを同社は売却せざるを得ないと主張している。
クラウドを活用したビッグデータの保管分析サービスを手掛けるスノーフレーク<SNOW>は決算を受け大幅高。通期の製品売上高の見通しを上方修正した。新たに投入した製品が顧客に好評であることが示唆された。
倉庫型会員制スーパーのBJsホールセール<BJ>が上昇。取引開始前に8-10月期決算(第3四半期)を発表し、既存店売上高が予想を上回ったほか、1株利益も予想を上回った。また、会費の値上げも発表した。
バイオ医薬品のピクシス・オンコロジー<PYXS>が急落。開発中の抗がん剤治療薬「PYX-201」の暫定データを発表し、好調なデータを公表したものの、患者1人の死亡が含まれていたことが嫌気されている。
スノーフレーク<SNOW> 170.00(+40.88 +31.66%)
BJsホールセール<BJ> 93.07(+7.37 +8.60%)
ピクシス・オンコロジー<PYXS> 2.15(-1.67 -43.72%)
アップル<AAPL> 228.93(-0.07 -0.03%)
マイクロソフト<MSFT> 413.29(-1.37 -0.33%)
アマゾン<AMZN> 196.81(-6.07 -2.99%)
アルファベットC<GOOG> 167.10(-10.23 -5.77%)
テスラ<TSLA> 343.30(+1.27 +0.37%)
メタ<META> 558.54(-6.99 -1.24%)
AMD<AMD> 136.97(-0.63 -0.46%)
エヌビディア<NVDA> 144.13(-1.76 -1.21%)
イーライリリー<LLY> 745.35(-8.06 -1.07%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース