楽観ムードの中で期待できる銘柄 ウーバー、ガーミン=米国株
トランプ氏がホワイトハウスへの復帰を決めた後のウォール街の楽観的なムードは通常、一部の銘柄に過剰な利益をもたらす可能性があるという。11月初旬のトランプ氏の勝利直後、株価は記録的な高値まで急騰した。投資家はトランプ氏の当選により規制が緩和され、ウォール街での取引が活発化し、法人税の引き下げにつながることを期待。ここ数日、選挙後の株価上昇はマグニフィセント7以外の銘柄にも広がっている。
多くの指標から見ても、現在の強気な見通しは極端な水準にある。しかし、投資家は更なる株高を期待しており、それと伴にウォール街はインフレの沈静化、住宅市場の活性化、製造業の生産増加などのデータ改善も期待している。また、景気後退への懸念が和らいでいること、原油価格が下落または低価格維持、金利も引き続き低下傾向を辿るとも期待している状況。
こうした楽観的なムードのもと、アナリストがそのムードに最も敏感に反応する銘柄を選別。
◆ウーバー<UBER>
同社株は今年12%超上昇。第3四半期に売上高と利益の両方で予想を上回った。トランプ政権による規制緩和、特に自動運転への野望に関連して、恩恵を受ける可能性がある。
◆ガーミン<GRMN>
市場のセンチメントが高まっている時に歴史的にパフォーマンスが良く、62%の確率で株価が上昇を記録しており、今年も60%近く上昇している。同社はデジタル地図などGPS対応製品を手掛け、第3四半期の決算は予想を上回っていた。24年度の売上高見通しを約61.2億ドルと、予想を上回る見通しを発表。
この他にアプライド マテリアルズ<AMAT>、マイクロン<MU>などの銘柄も挙げている。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美