ギャップが決算受け上昇 通期の売上高見通しを上方修正=米国株個別
(NY時間09:39)(日本時間23:39)
ギャップ<GAP> 24.08(+2.04 +9.26%)
アパレルのギャップ<GPS>が上昇。前日引け後に8-10月期決算(第3四半期)を発表し、既存店売上高が予想を下回った一方、1株利益、売上高は予想を上回った。主力ブランドであるオールドネイビーとバナナ・リパブリックが振るわなかった。
ただ、株価は大幅高。25年度通期ガイダンスで売上高の見通しを上方修正したほか、営業利益も上方修正した。第4四半期のホリデー商戦に自信を示した形となっている。
ディクソンCEOはインタビューで、「昨年よりも根本的に良好なビジネスを展開している。傘下のブランドがあらゆるカテゴリーで市場シェアを獲得しており、7四半期連続の拡大となった」と述べた。
また、中所得者層のほか、特に年収10万ドルを超える高所得者層で引き続き市場シェアが拡大していると説明。低価格で知られるオールドネイビーでは、お得感を求める消費者を引きつけているとした。
アナリストからは、同社の経営回復計画が勢いを増しているとの指摘も出ている。「オールドネイビーの低迷は、上方修正の驚きによって影が薄くなった。ブランド再生の実行と、1株利益の短期的および長期的な上昇余地について、より確信を深めている」と述べた。さらなる再評価につながると考えられ、目標株価を従来の29ドルから30ドルに引き上げた。
(8-10月・第3四半期)
・既存店売上高:1.0%増(予想:1.7%増)
オールドネイビー:変わらず(予想:1.3%増)
ギャップ・グローバル:3.0%増(予想:2.4%増)
バナナ・リパブリック:1.0%減(予想:0.4%減)
アスレタ:5.0%増(予想:3.7%増)
・1株利益:0.72ドル(予想:0.58ドル)
・売上高:38.3億ドル(予想:38.1億ドル)
・粗利益率:42.7%(予想:42.1%)
・在庫:2%減
・営業利益率:9.3%(予想:8.2%)
・総店舗数:3603店舗(予想:3547店舗)
(25年度通期見通し)
・売上高:1.5~2.0%増(従来:僅かに増加)
・粗利益率:約2.2%ポイント上昇
・営業利益:60%台半ばから後半の増加(従来:50%台半ばから後半の増加)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース