ロス・ストアーズが決算受け上昇 コスト削減が奏功 通期1株利益の見通し上方修正=米国株個別

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2024年11月23日 0時14分

(NY時間10:14)(日本時間00:14)

ロス・ストアーズ<ROST> 147.03(+4.07 +2.84%)

アパレル廉価販売のロス・ストアーズ<ROST>が上昇。前日引け後に8-10月期決算(第3四半期)を発表し、既存店売上高は予想を下回ったものの、1株利益は予想を上回った。ガイダンスも公表し、第4四半期の1株利益の見通しは下方修正したものの、通期の1株利益の見通しについては上方修正した。

同社は声明で「計画を下回る売上高にもかかわらず、利益は予想を上回った。販売奨励金、運賃、流通コストの減少のほうが商品利益の低下を上回ったことが寄与した」と述べた。営業利益率は予想を上回った。

また、「低から中程度の所得層の顧客は必需品の価格高騰で自由裁量支出を圧迫されているが、われわれはマーチャンダイジングの取り組みをより効果的に実行すべきと考えている。また、ハリケーンによる悪天候や季節外れの暖かさが業績に悪影響を及ぼした」とも述べている。

アナリストは「売上高の未達を粗利益率の超過達成が相殺した。そのため、結果は予想よりも良かった」と述べている。

「第4四半期は小売業界にとって厳しい状況下で、同社は利益率の回復機会と価値あるポジショニングを理由に、引き続き強気の見方を維持している。しかし、品揃えの課題と決算発表後の株価の値動きから示唆される高いバリュエーションには依然として警戒している」とも語った。

(8-10月・第3四半期)

・既存店売上高:1.0%増(予想:2.6%増)

・1株利益:1.48ドル(予想:1.40ドル)

・売上高:50.7億ドル(3%増、予想:51.5億ドル)

・営業利益率:11.9%(予想:11.2%)

・総店舗数:2192(予想:2194)

・商品在庫:28.6億ドル(予想:27.0億ドル)

(11-1月・第4四半期見通し)

・既存店売上高:2~3%増を維持(予想:2.6%増)

・1株利益:1.57~1.64ドル(従来:1.60~1.67ドル)(予想:1.67ドル)

(25年度通期見通し)

・1株利益:6.10~6.17ドル(従来:6.00~6.13ドル)(予想:6.13ドル)

【企業概要】

米国において廉価アパレルと家庭装飾品のブランドストアを運営する。家族全員を対象とした、旬で高品質な有名ブランドやデザイナーの衣料品、アクセサリー、靴、ホームファッションを、百貨店や専門店の通常価格より低価格で毎日提供する。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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