インテュイットが決算受け下落 ガイダンスを嫌気 アナリストは前向きな見方も=米国株個別
(NY時間12:59)(日本時間02:59)
インテュイット<INTU> 651.42(-27.28 -4.02%)
中小企業や金融機関向けの税務会計ソフトを手掛けるインテュイット<INTU>が下落。同社はクイックブックスとターボタックスというプラットフォームを手掛ける。前日引け後に8-10月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。買収したクレジット・カーマ社も堅調な売上を示した。
ただ、株価は軟調。ガイダンスを嫌気している模様。通期のガイダンスは従来の見通しを維持したが、予想は下回っている。また、第2四半期についても予想を大きく下回る見通しを示した。
同社は声明で「今年2桁の成長と利益拡大を実現できると確信している。グローバルビジネス部門とクレジット・カーマの牽引により、全社的に好調な第1四半期の業績を達成した」と述べた。
一方、アナリストらは依然同社の業績に前向きな見方を示しており、「デスクトップ製品の変更に関連する売上計上のタイミングの問題が見通しに影響を与えた」と述べている。
(8-10月・第1四半期)
・1株利益(調整後):2.50ドル(予想:2.35ドル)
・売上高:32.8億ドル(予想:31.4億ドル)
・サービス:28.9億ドル
・製品・その他:3.94億ドル
クレジット・カーマ:5.24億ドル(予想:4.28億ドル)
消費者:1.76億ドル(予想:1.72億ドル)
(11-1月・第2四半期見通し)
・1株利益(調整後):2.55~2.61ドル(予想:3.23ドル)
・売上高:13~14%増
(通期見通し)
・1株利益(調整後):19.16~19.36ドルを維持(予想:19.33ドル)
・売上高:181.6~183.5億ドルを維持(予想:182.6億ドル)
クレジット・カーマ:5~8%増
中小企業・自営業者:16~17%増を維持
消費者:7~8%増を維持
プロタックス:3~4%増を維持
【企業概要】
世界の中小企業と消費者に、財務管理・コンプライアンス・マーケティングに関する製品とサービスを提供する。中小企業の財務管理、顧客の獲得と維持、経費節減、納税等を支援するほか、消費者の所得税申告書作成サービスを提供する。AIを活用し、カスタマーエクスペリエンスの向上に取り組む。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース