スーパー・マイクロ、本日も大幅続伸 今週に入って78%急伸=米国株個別
(NY時間14:16)(日本時間04:16)
スーパー・マイクロ<SMCI> 32.89(+3.19 +10.74%)
サーバーメーカーのスーパー・マイクロ<SMCI>が本日も大幅続伸。今週に入って買い戻しが加速しており、前週終値18.58ドルから78%急伸している。同社は新たな監査法人を起用したほか、ナスダック市場の上場要件を順守するための計画を提出したことが材料視されている。
会計事務所BDO・USAを新たな独立監査人に指名し、ナスダックへのコンプライアンス計画で、2024年6月期の年次報告書と7-9月(第1四半期)の四半期報告書(10Q)を完成できると表明した。
計画がナスダックに承認された場合、書類の新たな提出期限は来年2月まで延期される可能性が高い。同社はコンプライアンスに関する最終決定が下されるまで、ナスダックに上場を維持することが可能になる。
同社が会計規則に違反したとする元従業員の告発を受け、米司法省も調査を開始。元従業員のルオン氏が同社は売上高を過大報告しようとしていたと連邦裁判所に申し立てて以来、同社に対する監視の目は厳しくなっている。これまで監査を担当していた監査法人も辞任する騒動に発展していた。
ただ、AI需要の高まりから、同社の製品サービスへの需要は旺盛で、業績自体は好調。会計操作疑惑が透明になり、ナスダックへの上場を維持できれば、本来の力強い姿が再評価される可能性はある。
【企業概要】
エンタープライズデータセンター・クラウドコンピューティング・AI・5G・エッジコンピューティングを含むITインフラ市場に、多様なマザーボード・電源・シャーシなどの製品を提供する。省エネルギーサーバー、ストレージ、IoT、ネットワークスイッチ、ソフトウェアなどの関連サービスも提供。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース