G7外相会合、中国に対する圧力を強める方針
きょうからイタリアでG7外相会合が開催され、ウクライナに対する揺るぎない支援をコミットする一方、ロシアの侵略への支援を増しているとされる中国に対する圧力を強める方針だ。ブルームバーグが共同声明の草案をもとに伝えた。
G7外相らは、ウクライナにおけるロシアの戦争行為を支援している中国およびその他の第三国の当事者に対し、法制度に沿った適切な措置を講じると明記する見通しだという。
ウクライナを支援する各国は、1月に米国でトランプ次期大統領が就任するのを前に、ロシアを支援している国々への締め付けを強化しようとしている。トランプ氏は選挙活動中、米国のウクライナ支援に強い懐疑的な見方を示し、戦争を迅速に終結させることができると発言していた。
共同声明が草案通りとなれば、中国に関する文言は、ロシアへの支援を確実に止めるよう求めた、4月の前回外相会合時より強まることになる。NATO各国は7月、中国をロシアによるウクライナ侵攻の決定的な後押し役と呼んだ。
また、声明ではシャドーフリート(影の船団)に対する既存の措置の効果的な実施と新たな対応を通じ、エネルギー、金属、その他の商品によるロシアの収益に引き続き大きな圧力をかけるとする見通し。
この新たな対応は、ロシア産原油の市場への流通を抑えようとこれまでに設定された原油価格上限などの制限を回避するため、ロシアが編成したシャドーフリートの使用を抑制する狙いがある。
株探ニュース