中国、トランプ政権による関税政策への対抗措置を検討との指摘 人民元安なども
エコノミストは、中国はトランプ政権による関税政策への対抗措置を検討していると指摘している。米国からの輸入農産物への関税を再び引き上げることで、農村部のトランプ支持層を標的にする可能性があるほか、米企業のブラックリスト化、レアアースなど重要な原材料へのアクセス制限、そして人民元安などもあるという。
トランプ政権1期目の最初の関税摩擦では、2018年3月から19年9月にかけて人民元の対ドル相場が15%下落した点に着目。中国人民銀行は新たな関税を相殺するため、さらなる人民元安を再び容認することが考えられるが、人民元の下落が規律あるペースでなくなれば介入する可能性が高いという。
人民元安が関税による打撃を完全に相殺するとは考えにくいが、中国の対外競争力には有利に働くと述べた。
株探ニュース