カリフォルニア州知事、EVへの奨励金支給案からテスラを除外=米国株個別

材料
2024年11月26日 4時22分

(NY時間14:21)(日本時間04:21)

テスラ<TSLA> 347.23(-5.33 -1.51%)

電気自動車(EV)の購入でカリフォルニア州知事が提案した補助金の支給対象から、テスラ<TSLA>車が除外されると伝わった。今回の決定はより大きな競争を促すことを目的としているという。

カリフォルニア州のニューサム知事は、トランプ氏の大統領就任後に連邦補助金制度を廃止した場合、EV購入者に州の奨励金を支給する計画を発表。気候変動対策のリーダーとして知られる民主党のニューサム知事は声明で、カリフォルニア州が2023年に段階的に廃止した同様のプログラムを再開し、7500ドルの税額控除に代わる形で自動車購入者に救済措置を提供できると述べた。

ただ、現行案にはテスラの人気EVモデルを除外する市場シェア制限も含まれているとしている。詳細は州議会との交渉事項で、変更される可能性もあるという。知事側によると「これはより多くのEVメーカーが定着するための市場環境を整えることだ」と説明している。

テスラを除外することは、長年緊張状態にあるニューソン知事とマスクCEOとの間の緊張をさらに高める恐れがある。テスラのマスクCEOは、カリフォルニア州の政治に対する不満を理由の1つとして、2021年に本社をテキサス州に移転した。

テスラ車は現在もカリフォルニア州で販売される新型EVの半数以上を占めているが、同社が市場を独占する力は弱まりつつある。カリフォルニア州新車ディーラー協会によると、同州における1-9月期のテスラの販売台数は前年比で12.6%減少した。一方、同期間の同州におけるEV全体の販売台数は1%増加している。テスラは、1-9月期に同州で登録されたEVの54.5%を占めたが、これは前年同期の63%からは大幅に減少している。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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