前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

注目
2024年11月26日 5時30分

■日揮HD <1963>  1,344円 (+26円、+2.0%)

日揮ホールディングス <1963> [東証P]が続伸。25日午前9時ごろ、インドネシア西パプア州のタングーLNG EGR(天然ガスの増進回収技術)/CCUS(CO2の回収、貯留、利用)プロジェクトの陸上設備に関するEPCI(設計、調達、建設及び据付)契約を受注したと発表しており、好材料視された。受注したのは、陸上の天然ガス昇圧設備、EGR圧縮設備及びコンバインドサイクル発電設備などに係るEPCI役務で、受注金額は約24億ドルとしている。

■トーセイ <8923>  2,398円 (+45円、+1.9%)

トーセイ <8923> [東証P]が反発。25日午後2時30分ごろ、24年11月期の連結業績予想について、売上高を819億2100万円から821億9700万円(前期比3.5%増)へ、営業利益を181億8700万円から184億3900万円(同13.4%増)へ、純利益を117億2300万円から118億7200万円(同13.0%増)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を77円から79円(前期66円)へ引き上げたことが好感された。10月から11月において、不動産再生事業における中古区分マンション販売の売り上げが想定を上回ったことに加えて、ホテル事業における稼働率及び平均客室単価が予測を上回っていることなどが要因としている。

■DTS <9682>  4,125円 (+75円、+1.9%)

DTS <9682> [東証P]が3日続伸。前週末22日の取引終了後、上限を160万株(発行済み株数の3.82%)、または50億円とする自社株買いを実施すると発表したことが好感された。取得期間は12月11日から来年3月21日までで、証券会社による投資一任方式及び自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で取得するという。なお、取得した全自社株は25年3月31日付で消却する。

■NEC <6701>  12,450円 (+185円、+1.5%)

日本電気 <6701> [東証P]が3日ぶり反発。25日、生成AIにおける信頼性と安全性に対する国内需要の高まりに対応するため、さくらインターネット <3778> [東証P]が提供予定の生成AI向けプラットフォームサービスの実現に向けて協業を開始すると発表しており、好材料視された。今回の協業により、さくらネットのGPUクラウドを活用した生成AI向けプラットフォームサービスに、NEC開発の生成AI「cotomi(コトミ)」を搭載する。なお、さくらネットの生成AI向けプラットフォームサービスへLLM(大規模言語モデル)を提供するのはNECが初となる。

■大和 <8601>  1,022.5円 (+15円、+1.5%)

大和証券グループ本社 <8601> [東証P]が続伸。22日の取引終了後、IoT・エッジまで幅広いシステム開発を手掛けるSky(東京都港区)と資本・業務提携契約を締結したと発表しており、好材料視された。12月下旬をメドに、大和証券グループでSky発行済み株数の10%強を100億円規模で取得する。グループの大和総研の非製造業を中心としたITコンサル・システム開発とSkyの製造業を中心としたシステム開発・評価サービスに関する知見やネットワークを相互活用することで、新たな付加価値の創造を目指すという。

■共同印 <7914>  4,125円 (+60円、+1.5%)

共同印刷 <7914> [東証P]が3日続伸。同社は25日、自社のリサイクル材料を用いたカード「ロスリカ」が、インコム・ジャパン(東京都新宿区)が販売するVisaの加盟店で使えるギフトカード「バニラVisaギフトカード」に採用されたと発表。これが株価を刺激したようだ。ロスリカは、材料として工場廃材由来のリサイクルプラスチック原料を使用している製品。ロスリカの採用により、カードを100万枚製造した際に排出するCO2を約8.9トン削減できるとしており、今後は金融系をはじめとしたさまざまな業界に適用範囲を広げていくという。

■鴻池運輸 <9025>  2,865円 (+40円、+1.4%)

鴻池運輸 <9025> [東証P]が3日続伸。SBI証券が前週末22日、鴻池運輸の目標株価を2760円から3920円に引き上げた。投資判断は「買い」を継続している。インバウンド需要の回復に伴い、空港関連が拡大局面にあると指摘。成長市場のインドでは鉄道輸送の増強に注力しており、国内既存顧客のインド進出に伴って収益機会が高まると想定する。同証券は鴻池運輸の26年3月期営業利益予想を従来の200億円から250億円に増額修正した。

■アストロHD <186A>  941円 (+13円、+1.4%)

アストロスケールホールディングス <186A> [東証G]が6日ぶり反発。東京証券取引所が22日の取引終了後、同社株を25日付で貸借銘柄に選定すると発表しており、株式流動性の向上による売買活性化への期待から買われたようだ。また、日本証券金融も25日約定分から同社株を貸借銘柄に追加している。

■ヤーマン <6630>  788円 (+9円、+1.2%)

ヤーマン <6630> [東証P]が4日続伸。25日、持ち分法適用関連会社である中国のMACHERIE BEAUTY TECHNOLOGY(マシェリ社、上海市)の保有出資の譲渡を決議したと発表した。これに伴い、関係会社株式売却益9億6000万円を計上する見込みだとしており、好感されたようだ。ヤーマンは中国でのビジネス拡大を目的に独自で販路拡大に取り組んでおり、自社の販路拡大に経営資源を集中させるため、出資譲渡を実施する。マシェリ社は持ち分法適用関連会社から外れることとなる。

■三菱重 <7011>  2,335.5円 (+26.5円、+1.2%)

三菱重工業 <7011> [東証P]が3日ぶり反発。25日、子会社の三菱重工サーマルシステムズが、愛三工業 <7283> [東証P]安城新工場(仮称)において、中部地方で初の社会実装となる大規模帯水層蓄熱システムを受注したと発表しており、好材料視された。同案件は、三菱重工サーマルシステムズが帯水層蓄熱システムを関西地区以外で初めて社会実装する案件となり、国内での導入実績は実証試験と社会実装で合計5カ所目となる。帯水層蓄熱システムは、地中深くの帯水層に蓄えられた砂利や地下水を巨大な蓄熱槽に見立て、冬期暖房時の冷排熱を夏期冷房に利用する一方、夏期冷房時の温排熱を冬期暖房に利用する、季節をまたいだ熱の循環利用を可能とすることでエネルギーを有効活用するシステムで、省エネ性、最適制御技術、運用実績が高く評価された。

■トヨタ <7203>  2,694.5円 (+30円、+1.1%)

トヨタ自動車 <7203> [東証P]が4日ぶり反発。足もとで急速にドル安・円高方向に振れ、25日東京株式市場の前場取引時間中に1ドル=154円台を大きく下回る水準まで円が買い進まれた。国内の輸出企業の中でも為替感応度が際立って高い同社にとっては株価のマイナス材料として意識されるところだが、時価はPBR1倍近辺に位置していることで、解散価値を下回る水準は絶好の押し目買いチャンスというコンセンサスが下値を支えているもようだ。また、あす26日に同社の中間配当の支払いが予定されており、機関投資家の配当再投資の買いに対する思惑も株価のポジティブ材料となった。

※25日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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