日経平均VIは大幅に上昇、米トランプ次期政権の政策など警戒
日経平均ボラティリティー・インデックス(投資家が将来の市場変動の大きさをどう想定しているかを表した指数)は14時5分現在、前日比+4.04(上昇率19.38%)の24.89と大幅に上昇している。なお、今日ここまでの高値は26.04、安値は24.16。
昨日の米株式市場で主要指数が上昇したが、今日の東京市場は売りが先行し、日経225先物は下落して始まった。市場では米トランプ次期政権の政策の不透明感が意識されているほか、日本時間の明日未明に公表される米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(11月6-7日開催分)や、明晩発表される10月の米個人消費支出(PCE)物価指数への警戒感がある中、今日は取引開始後も日経225先物が軟調な展開となっていることから、ボラティリティーの高まりを警戒するムードが強まり、日経VIは昨日の水準を上回って推移している。
【日経平均VIとは】
日経平均VIは、市場が期待する日経平均株価の将来1か月間の変動の大きさ(ボラティリティ)を表す数値。日経平均株価が急落する時に急上昇するという特徴があり、日経平均株価と通常は弱く逆相関する傾向がある。一方、数値が急上昇した後に、一定のレンジ(20~30程度)に回帰するという特徴も持っている。
《SK》